売場の仕事

【発注の基本とコツ】スーパーマーケットの発注は”相対的”に考える

小売業で働く人にとって「発注」は最も重要な業務と言えます。

 

なぜなら、在庫量を基準に売り場レイアウト決めるなど、他の仕事内容に関わってくるからです。

私もスーパーマーケットで働いていると、適正在庫にすることが大事だ!と言われます。

 

発注で失敗しないために、この記事では

  • 発注の基本的な考え方
  • 発注のコツ

2点についてまとめていきます。

 

より発注精度を上げるためには必ず知っておきたいことです。

 

「発注」の基本知識

 

まずは、発注の基本知識を紹介します。

私はスーパーマーケットで加工食品を担当しています。なのでそこで得た知識をベースに紹介します。

 

発注の目的とは?

発注の基本は「欠品させずに、しかも在庫を抱えすぎない」ことが重要です。しかし、 すごく難しいです。

 

この「欠品させずに、しかも多すぎない在庫」を適正在庫と言います。

つまり、発注の目的は「適正在庫を保つため」と言えます。

 

スーパーマーケットの発注は2種類ある

 

スーパーマーケットの発注には大きく分けて2種類あります。

  1. 定番商品
  2. チラシ商品

定番商品とは、いつも同じ場所にいつでもある商品のことです。

チラシ商品とはチラシ用の比較的安価安い商品です。

 

チラシ商品の特徴は、以下2点です。

  • 普段より安い値段で仕入れる
  • 物量が多い (普段の10~100倍)

 

どちらも商品によって、値段や量は変わります。

 

多くのスーパーマーケットでは、

定番商品は半自動で発注

チラシ商品は社員が担当していることが多いです。

 

 

発注は「相対的」に考える

 

「発注を相対的に考える」とは、他の商品と比べて何個発注するか決めることです。

 

このコツは主に「チラシ商品」を発注するときの考え方です。

 

具体例で見ていきましょう!

 

あなたがA.B.C の3商品を発注する場合を考えていきます。

 

相対的な発注

 

予算が500,000円 客単価が約1,500円であれば、全体で約340個必要とわかります。

※ 500,000 ÷ 1,500 ≒ 340

A > B > C の順でよく売れるから、

  • A は 170 個
  • B は 110 個
  • C は 60 個

と発注します。

 

このように発注は相対的に考えるとは、以下の①,②の手順で行うことを言います。

  1. 全体で売れる個数を予想する
  2. それぞれの商品を比較して、数量を決める

 

全体で売れる個数を決めておくことが必要。

 

逆に、相対的ではない発注の考え方は、絶対的な発注です。( “相対的” の反対の言葉は “絶対的” です!)

絶対的な発注( 相対的ではない )

 

前回この値段で販売した時は…それぞれ

Aは200個、 Bは160個、Cは100個 売れているな。

 

じゃあ、Aは220個、Bは180個、Cは120個 発注しよう!

 

このように単品毎にいくら売れるだろう?と考えて発注してしまうことを絶対的な発注と言います。

 

絶対的な考え方だと、在庫を抱えすぎるリスクが高まります。今回は3種類の商品で例を出しましたが、商品の種類が10や20と増えていけば在庫リスクも高まります。

大切なのは、「他の在庫と比較してどれくらい売れるか」の考えで発注することです。

 

 

なぜ発注は、相対的に考えるのか

 

発注を相対的に考えるのはなぜ?かというと、あらかじめ

全体で何個売れるかというのは、だいたい決まっているからです。

 

スーパーマーケットを例に出すと、

お弁当の場合、多い人でも1日3個、普通は1日1個でしょう。

つまり、お弁当が売れる個数は

客数×1〜3 個 です。

仮に500人がお弁当を買うとしたら、

500〜1500個の間になると予測がつきます。

  

なので、「この値段なら売れる!」という単品だけを見て発注すると、全体の在庫量が増えてしまう→残る ことになります。

 

  • A → 売れる! → 700個
  • B → 売れる! → 600個
  • C → 売れる! → 500個

合計 1800個 発注すると

300〜1300個は残るぞ!となります。

  

でも客数わかるの?

たしかに、客数が分からなければ考えにくいですが、

スーパーマーケットの場合は、

昨年の実績があります。昨年の実績と今年の実績はそれほど差はでないので、おおかたの客数予測は簡単です。

 

もちろん特需もある

もちろん、予測もつかない需要→特需がある可能性があります。

例えば、

台風が来るから、養生テープが必要になる。

芸能人が紹介していた、〇〇のお菓子

 

などなど、予測できないようなこともあり得ます。

この場合は、多くは品切れになります。

 

ここで品切れさせないのも店員さんの腕の見せ所です。

 

個人商売・転売での発注とは考え方は違う

今回紹介した、相対的に考える はスーパーマーケットなどの

昨年の実績がある、発注の商品数が多い、物量が多いものに関しては役に立ちます。

しかし、個人で転売をするときや、個人商売する際には注意が必要です。

  

私の場合は個人で転売をしています。転売の仕入れの鉄則は最低ロットで注文する!なので考え方は違います。

「発注」業務でよくある失敗

スーパーマーケットにおける「発注」業務では、

「元在庫の行き先がない」失敗をする人が多いです。

 

季節やイベントなど、売場変更が多いスーパーマーケットでは、

新しく入ってきた商品を売場へ入れるために、もともと展開していた商品(元在庫)を下げないといけません。

 

在庫の流れを考えて「発注」しないと、この元在庫をBRに下げることになります。

再度展開しないといけないので、作業増加や無駄に在庫を抱えてしまうリスクになります。

 

特に私が働いている加工食品売場では、1週間〜2週間先の発注をする場合もあります。

つまり、発注で失敗しないためには、

「今ある在庫をどこに移動するか?」も合わせて考える必要があります。

小売業において発注は基本業務

 

小売業において、発注は基本的で最も重要な業務です。

発注精度が高ければ、適正在庫に近づきます。そうなると在庫管理の手間が省け時短になります。

例えば、無駄な商品の移動や商品の日付を確認することが少なくなります。

 

特に売り場変更が多いスーパーマーケットでは、作業量を激減させることは重要になってきます。また仕事ができるやつ!という好印象です。 

 

発注は基本的で最も大事な業務の一つですので、発注の基本とコツを抑えて精度を上げていきましょう!

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