- PI値とはなにか、意味を簡単に知りたい。できれば、お店の業務での使い方も具体的に知りたい。
- 販売量の基準となるような値はある?店舗間を簡単に比べたり、在庫管理できたりするといいな…。
スーパーで働いているとPI値という指標を使って在庫管理したり売れ数を考えたりすることがあります。
この記事では、PI値とはなにか意味•計算式と業務での具体的な使い方を3つ説明します。上記のような悩みを解決できるように書きました。
PI値は便利な基準ですので、参考にしてみてください。
PI値とは、販売量を表す値

PI値とは、パーチャス•インデックス(Purchase•index)の略で1000人あたりの客数に対して売れる量を表す値です。
客数1000人あたりに売れる点数を「点数PI値」、売れる金額を「金額PI値」とそれぞれ言います。
PI値は「客数予測から販売量を予測する」ための大切な指標です。
平日と土日で客数が大きく変わる店舗でも、PI値を使うことで同じ基準で販売数の予測をすることができます。
PI値の計算式

PI値の計算式は、「PI値=販売数(金額)÷客数×1000人」となります。
詳しく説明していきます。
PI値は、1000人あたりの売れ数(金額)なので以下の2つの手順で計算します。
PI値の計算手順
- 販売数量(金額)を客数で割り、一人当たりの販売数(金額)を出す。※式=販売数(金額)÷客数
- 1000人あたりの販売数(金額)にする。※式=①×1000人
この2つの手順でPI値の式を表すと上記の式「PI値=販売数(金額)÷客数×1000人」となります。
PI値を使った業務

PI値を使った業務の具体例を3つ出します。
スーパーでは、特に使っている値です。
在庫管理
この商品はPI値5.0で発注する、のように商品のPI値と客数予測を照らし合わせて発注することもあります。
発注を始め、PI値を基準に在庫管理を進めていきます。

販売予測
価格に対してどれだけ売れたかを知る指標に価格弾性力がありますが、PI値を使うことも可能です。
例えば、値段を10円下げたら、PI値が2.0上がった。
PI値は、販売予測を立てるとともに、商品の価格を決める際の参考にもなります。

店舗格差を見極める
PI値は店舗格差を表す指標にも使われます。例えば、同じ商品を複数店舗で展開したときに、どの店舗が効率よく売っているのかがわかります。
売れている店舗の取り組みは水平展開することで他の店舗の水準も上がります。
PI値 注意点

PI値は大型店に比べ、小型店の方が伸びやすいことに、注意しましょう。
PI値は小型店の方が伸びやすい指標です。なぜなら、小型店は大型店に比べ、全体の客数が少なく、売り場作りした商品がお客さんの目につきやすく、購入につながりやすいからです。
小型店のPI値が伸びやすい理由
- 客数が少ない
- 店内が狭い→取組み商品が目立ちやすい
さらに具体的に説明します。
例えば、以下のような商品があるとします。
小型店のA商品の販売数
- 客数 2000人
- 販売数 4個
- PI値 2.0
大型店のA商品の販売数
- 客数 5000人
- 販売数10個
- PI値 2.0
この場合、PI値を2.0→4.0に上げようとすると小型店では、販売数を4個増やすことになります。
これに対し大型店では販売数をさらに10個増やす必要があります。
ある程度狭い店内で販売数を4つ増やすのと、広い店内で販売数を10個増やす労力どちらがやりやすいかと言えば前者ですよね。

PI値(まとめ)

PI値はスーパーでよく使われていて、知らないと困ることもあります。
PI値についてこの記事が参考になれば幸いです。

PI値とは、1000人あたりの販売量をあらわす指標。
PI値を使う主な業務
- 在庫管理
- 販売予測
- 店舗格差を見極める