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不確実性プールの原理をわかりやすく解説。卸売業の役割【マーケティング用語】

今回は「不確実性プールの原理」(集中貯蔵の原理とも言います)について解説します。

販売士検定を受ける方は必修ですので、必ず理解してください。 

図と具体例でわかりやすく解説します。

 

取引総数単純化の原理の解説はこちら【流通の役割】

 

 

不確実性プールの原理とは?意味をわかりやすく解説

 

不確実性プールの原理(集中貯蔵の原理)とは、

在庫を流通業が集中して持つことで在庫リスクを軽減できるというものです。

生産者が分散して在庫を持つより、

全体の在庫量が少なくなるので費用削減の効果があります。 

 

流通業が集中して在庫を持つと、費用軽減効果がある。

 

 

具体例で解説!正直、言葉だけではピンとこない

 

私もそうでしたが、正直言葉だけ言われても「ん?」となります。

具体例を出したほうが断然わかりやすいので見ていきます!

 

「不確実性プールの原理」具体例

ある町で商品Aの需要が45個あったとします。

つまり45個欲しいという状態です。

  • 小売業者は3社
  • 各小売業者は10~20個仕入れます。

 

流通業(卸売業)がない場合

 

図だとこうなります。

 

小売業者は、需要が45個あれば

ほとんどの場合、機会ロスを恐れてMAXの20個仕入れます。

それぞれが「どうすれば20個売れるか」を考えて動きます。

 

そうして3社とも20個仕入れると、

全体で60個市場に出回ります。

 

60-45=15個 余ってしまいます

多くの場合は、どの小売業者も不良在庫を抱えてしまいます。

 

この不良在庫がたまってしまう。これが在庫リスクです。

生産者、小売業者からしてもなるべく在庫リスクは避けたいものです。

 

流通業(卸売業)がある場合

次に流通業(卸売業)がある場合

3社の小売店は最低販売予定数の10個ずつ仕入れて、流通業(卸売業)が在庫15個を持ちます。

図で表すと

 

こうすることで

必要になったら、卸売業から在庫を受け取れます。

機械ロスも少なくなり、

市場に出回る数も45個と需要と一致します。

卸売業が入ったことで無駄がなくなる。

 

45個分の物流で済むので、60個の時に比べ費用も削減できますね。

 

卸売業が在庫を一括管理することで適正な在庫量が市場に出回ることがわかりました。

 

生産者・製造業が在庫管理できない理由

 

ここまで読んで見ると、

生産者・製造業で管理できないの?という疑問が生まれてきますよね。

 

実際には

  • 外部に委託したほうがコストを抑えられる
  • 商品が季節ものだと仕入れが1回しかできない


こういった理由で流通業(卸売業)が在庫を一括管理していることが多いです。

「不確実性プールの原理」とは、卸売業が一括で在庫管理することである。

 

卸売業は無くなる?

 

ここまで、「卸売業の役割」を説明しました。

しかし、卸売業は衰退していく産業と考えられています。

今回の不確実性プールの原理を理解した上で考えていきたいですね!

 

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