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オープンプライスとは?メーカーが続々導入している!価格設定の方法

この記事では、「オープンプライス」についてわかりやすく説明していきます。

 

この記事で紹介する「オーブンプライス」を知ると、

なんで同じ商品でも店舗によって価格が違うんだろう?

「書籍や新聞などは、なんでどこの店舗も同じ値段なんだろう?」

 

上記のような価格設定の仕組みがわかりますよ!

 

また販売士検定を勉強する方なら「オープンプライス」は知っておきたい知識です!

 

小売業で働く方や販売士検定を受ける方が知っておきたい「オープンプライス」について、現スーパーマーケット社員の私が解説していきます!

 

この記事でわかること

  • オープンプライス」の知識
  • メーカー、小売、消費者におけるメリット

 

オープンプライス(open price)

 

オープンプライス」とは、メーカーが自社商品を販売する際に希望小売価格を設定しないことです。小売業は好きなように値段設定をして「実際販売価格」のみ表示されます

 

オープンプライス」を導入する前は、希望小売価格と実際販売価格の2つの価格が表示されていることが多かったですが、「オープンプライス」を導入することで「実際販売価格」のみとわかりやすくなりました。

 

ただし百貨店での販売は、オープンプライスではなく定価や希望小売価格での販売が原則と言われています。

百貨店が取り扱う商品は、衣料品を中心に服飾雑貨や室内用品、ギフト用品が中心です。ブランド品を中心に高級品を比較的多く扱っているのが特徴で、小売業が自由に価格を決定するオープンプライスではなく、定価販売あるいはメーカー希望小売販売価格での販売が原則になっています。

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スーパーマーケット(SM)では、予算や必要粗利益を考えて仕入値から値段設定をします。

チェーンストアでは、本部が値段設定をしますが、ある程度の範囲であれば現場でも値段を変えることが可能です。

 

しかし、「オープンプライス」だから自由に値段設定ができると言って、あまりに安く商品を売ると売り場を巡回しているメーカーの方から注意を受けることがあるのも現状です

 

メリット

 

オープンプライス」を導入することのメリットをメーカー、小売、消費者の視点から紹介していきます。

 

どの視点からのメリットでも共通しているのは定価や希望小売価格がないことです。基準となる値段がないことでそれぞれにメリットがあります。

 

メーカー

 

オープンプライス」におけるメリット①、メーカーは安売りによるブランドイメージが崩れることを防げます

 

希望小売価格がある場合、売る側は「メーカー希望小売価格から60%引き!」などの表現を使って商品を売ることが可能でした。

これにより「あのメーカーは安売りされやすい」などのブランドイメージが浸透してしまうことがあります。

 

オープンプライスには基準となる価格がないので、安売りによるブランドの価値自体が落ちてしまうリスクを減らすことができます。

 

小売

 

オープンプライスにおけるメリット②小売業は、価格の設定を自由にできることです

 

希望小売価格や定価がある場合、大幅な値下げができないことがありました。

 

例えば、5000円の商品を1000円で売るとき

希望小売価格がある場合は、「メーカー希望小売価格から80%引き!」という表示で売り込みますが、ここで実際に5000円でその商品を売った実績がないと二重価格表示になります。

 

二重価格表示とは、商品やサービスを提供する際に、実際よりも著しく有利であると思わせる表示のこと。

 

「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)という法律の第4条第1項第2号で定められています。

 

消費者庁による「二重価格表示」のガイドラインはこちら

 

それに対して「オープンプライス」では、基準になる価格がないので「○○がたったの1000円!」と売り込むことができるようになりました。

 

このように小売業における「オープンプライス」を使うメリットに商品の価格設定の幅が広がることが挙げられます。

 

また希望小売価格による二重価格表示により、「オープンプライス」を導入するメーカーが増えてきています。

 

消費者

 

消費者にとって「オープンプライス」のメリットは、希望小売価格と販売価格の2つを見なくてもよくなりわかりやすくなりました。

 

また、店舗による価格競争が進みやすいので商品が安くなるメリットもあります。

 

「オープンプライス」は、あまり消費者にメリットがないかもしれませんね…

 

デメリットもある

 

もちろん「オープンプライス」によるデメリットもあります。

「オープンプライス」によるデメリット

メーカー…希望小売価格をベースに取引ができない(掛け値による取引)

 

小売業…価格設定の基準がなく競合に注意する必要がある

 

消費者…店舗間で値段が違う可能性が高く、実際に足を運ばないといけない

 

まとめ オープンプライス

オープンプライス」は希望小売価格に変わってでてきた価格に関する取引方法です。

希望小売価格が無くなったため小売店における価格設定の幅が広がりました。

 

販売士検定では、「メーカーが希望小売価格を設定しない取引方法」と覚えておきましょう!

 

オープンプライス」まとめ

  • オープンプライスとは、希望小売価格を設定しないこと
  • 希望小売価格による二重価格表示が問題でオープンプライスの導入が増えている。
  • 基準となる価格(定価・希望小売価格)が無くなるのでメーカー、小売業、消費者にメリットがある。