販売・マーケティング

卸売業は無くなる?卸売業の役割と衰退する理由を解説

今回は卸売業が無くなってきている理由、

またなんで卸売業があるのか、その役割について紹介します。

卸売業が無くなってきている?

 

日経新聞MJ(4月26日)によると、

平成の30年間で

産業構成比が最も縮小したのは「卸売業」という発表がありました。

2018年の構成比は24%で

1989年比で12ポイント減しました。

30年で36%→24%ということですね。 

 

特に総合商社を中心とした「商品卸売」が最も下がったとあります。

そもそも卸売業の役割とは?

 

卸売業とは生産者・製造業と消費者・小売業の仲介をして手数料を得る業種です。

 

そもそも仲介業者なんているの?

そんな考えもあると思います。

 

卸売業(流通業)の役割としては以下の2点です。

  • 取引を単純化して、取引数を減らす。
  • 在庫を一括管理して、流通量を減らす。

 

どちらも流通費用の軽減になります。

 

取引を単純化して、取引数を減らす。

これは卸売業者が入ることで、

生産者、消費者ともに取引相手が卸売業者のみになるので取引数が減少します。

 

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在庫を一括管理して、流通量を減らす。

在庫を卸売業者が一括管理することで、

市場に出る流通量を適正なものにできます。

 

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なぜ、卸売業がなくなってきているのか。理由を解説・考察します。

卸売業かなくなっている理由として

  • 酒、米などの規制緩和が進み、小売業者が生産者と直接取引するようになったこと

が挙げられていました。

 

また

PB(プライベートブランド)の開発

自社で製造・販売を一括して行う企業が多くなっている

(例えば、ニトリ、ユニクロ)

 

これらも要因だと考えられます。

卸売業の産業構成比はこれからも下がる予想

これからもネットの普及により、サービス業・娯楽に関する業種が伸びると考えられます。

卸売業の産業構成比は相対的にも減少すると考えられます。

 

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