「ロス率とは何か?計算方法を知りたいな…。」と悩んでいませんか?
ロス率は、利益に関わる重要な数値です。スーパーやコンビニなどの小売店では、毎月予算を決めて、ロス率削減に取り組んでいます。
- ロス率とはどういう意味?
- ロス率の計算式を知りたい。
- ロス率の計算方法を知りたい
- ロス率を下げる方法は?
この記事では上記の悩みを解決できるように書きました。
なぜなら、私はスーパーの社員として働いていて、ロス率の計算して把握し、削減に取り組んでいるからです。
特に食品を扱う小売店では、重要視されています。
この記事では、ロス率とはなにか、計算式と計算方法をわかりやすく紹介して、ロス率を下げる方法を4個紹介します。
この記事を読み終えると、ロス率を計算できるようになり、店舗業務を通してロス率を下げる方法がわかりますよ!
ロス率とは
ロス率とは、ロス高を売上高で割り、割合(%)に直したものです。単位は%です。
ロス高は大きく3種類あり、①商品の廃棄による廃棄ロス、②商品の値引きによるロス、③棚卸による棚卸ロスがあります。
例えば、商品の在庫管理が甘かったことや、売り場計画が在庫量に見合っていない場合、ロス率は上がります。
このように、ロス率はロス高と売上高から求めることができます。
またロス率が上がる原因は人的な要因も多いので、店舗の管理力、販売力が重要になります。
ロス率の計算式
ロス率の計算式は、ロス高を売上高で割り、100をかけたものです。
ロス率(%)=ロス高÷売上高×100%
ロス率の計算方法
ロス率の計算方法を具体例で2つ紹介します。
ロス率の計算方法、例1.
- ロス高が100円
- 売上高が10000円
このとき、ロス率=100÷10000×100%=1.0%
ロス率の計算方法、例2.
- 売上高が15000円
- 値引き額が100円
- 500円分の商品を廃棄した。
このとき、ロス率=(100+500)÷15000×100%=4.0%
ロス率を下げる方法
ロス率を下げる方法を4つ紹介します。上記で紹介した式から、ロス率を下げるには、売上高を上げるかロス高を下げるかが必要になります。
- 売上高を上げる
- 在庫管理を徹底する
- 発注精度を上げる
- 先入れ先出しをする
方法1.売上高を上げる
ロス率を下げる方法1つ目は、売上高を上げることです。
というのも、ロス率は売上高に対して、ロス高がどれほどあるかという数値だからです。
ロス率(%)=ロス高÷売上高×100%
この式からも、売上高が増えるとロス率が下がることがわかります!
このように、売上高を上げれば、ロス率は減ります。
そして売上高を上げる方法として、お店ではたくさんの工夫をしています。
例えば、商品をよく見せたり、目立つように陳列したり、チラシを使って商品をアピールしたりします。
- 陳列を工夫する
- チラシ、POPを使って商品をアピール
- 季節に合った商品の訴求
特に、陳列を工夫することでお客さんの衝動買いをふやし、売上高を上げることができます。
今のコロナ禍では、特に「どれだけ数を買ってもらうか」で売上が決まるので、お店では工夫をしています。
方法2.在庫管理を徹底する
ロス率を下げる方法2つ目は、在庫管理を徹底することです。
なぜなら、在庫管理を徹底することで値引きや廃棄商品を減らすことができるからです。
例えば、こんな経験はないでしょうか?
「バックルームに商品を忘れていて、売るべき時に売れなかった。」
「商品がどこにあるかわからず、品出しできなかった。」
在庫管理をきちんとすることで、値引きや廃棄によるロス高を減らすことが来ます。
在庫管理の詳しい方法は、以下の記事が参考になります。
方法3.発注精度を上げる
ロス率を下げる方法3つ目は、発注精度を上げることです。
なぜなら、お店にとって適正な在庫量を保てば、値引きも廃棄もせずに済みます。
発注をするときには、PI値、予算や1日の販売量などの数値を使って行いましょう!
売り場とBRの在庫を確認して、1日に売る分だけ、使う分だけ発注できれば、ロスを減らすことができますよ!
方法4.品出しで先入れ先出しをする
ロス率を減らす方法4つ目は、品出しで先入れ先出しをすることです。
先入れ先出しとは、食品を扱う店舗で実践している品出しの方法で、古い商品を前に、新しい商品を後ろに品出しすることを言います。
先入れ先出しをすることで、古い商品から買ってもらいやすくなり、ムダな廃棄や値引きを減らすことができます。
品出しするときには、ぜひやってみてください!
ロス率とは(まとめ)
この記事では、ロス率とはなにか計算式と計算方法を紹介して、ロス率を減らす方法を4つ紹介しました。
簡単にまとめると以下の通りです。
- ロス率とは、ロス高を売上高で割り、割合(%)に直したものです。
- ロス率(%)=ロス高÷売上高×100%
- ロス率を下げる方法
- 売上高を上げる
- 在庫管理を徹底する
- 発注精度を上げる
- 先入れ先出しをする
ロス率を減らす方法を含めて書きましたので、店舗で実践してみてください!
またロス率に似た言葉でスーパーやコンビニで使われる言葉に、「チャンスロス」があります。
チャンスロスについては、下記の記事で紹介していますので参考になれば幸いです!ロスについてさらに詳しくなりますよ!