「社会はどんどん変化していて、私たちはそれに対応していかないといけない…。」とテレビやネットでよく聞きますよね。
変化に対応するために自分たちも変わらなければ、と思ってもなかなか勇気がでないのではないでしょうか?
そんな勇気を持ちチャレンジしたい方に向けて書かれた本が『チーズはどこへ消えた?』です。
『チーズはどこへ消えた?(Who Moved My Cheese?)』は、2000年発行の全世界2400万部(日本400万部)の大ベストセラーです。著者は心理学者のスペンサー•ジョンソン氏です。
本書は、「自分を変えるにはどうしたらいいか?」をテーマにしている本で、読めば”挑戦”や”変化”を後押ししてくれます。
この記事では、そんな『チーズはどこへ消えた?(Who Moved My Cheese?)』のあらすじを要約しました。
私も社会人になりたての頃に読み、とても励みになった本の1つです。チーズはどこへ消えた?はどんな本かわかるように丁寧に書きました。
新しいことにチャレンジする、したい人向けに書いていきます。
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじ
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじを紹介します。登場人物は、小人の「ヘム」と「ホー」、そしてネズミの「スニッフ」と「スカリー」です。本書は、この2人と2匹が迷路にあるチーズを探す物語になっています。
登場人物
- ヘム
- ホー
- スニッフ(ねずみ)
- スカリー(ねずみ)
ヘムとホー、スニッフとスカリーはいつも迷路にチーズを探しに行っていました。
ある日、2人と2匹は、迷路にあるチーズステーションCという場所で大量のチーズを見つけました。
みんな大量のチーズを毎日食べて、満足いく日々を過ごしていました。
しかし、みんなで毎日チーズを食べていたので、チーズはどんどん少なくなり、ついに無くなってしまいました。
チーズが無くなると、ネズミのスニッフとスカリーは、またすぐに迷路に新たなチーズを探しに行きました。
それに対して、ヘムとホーは「チーズは戻ってくるはずだ」とチーズステーションCから離れることができませんでした。
しかし、どれだけ待ってもチーズは戻ってきません。待っても待ってもチーズは戻ってこないので、ヘムとホーでも対立が生まれました。
ヘムは「いつかはチーズは戻ってくるはずだ!このまま何もせず慣れた環境であるチーズステーションCにいた方がいい。」と考えています。
それに対して、ホーは「チーズは待っても戻ってこない。怖いけど、また迷路の中にチーズを探しに行くべきだ。」と主張しました。
2人は対立を続けました。とうとうホーは、1人でチーズを探しに迷路に行くことを決めました。
迷路で旅をするうちに、ホーはいくつかのことを学びました。
- 変化は起きる→チーズはつねに持っていかれ、消える
- 変化を予期せよ→チーズが消えることに備えよ
- 変化を探知すること→つねにチーズの匂いを嗅いであれば古くなったことに気がつく。
- 変化にすばやく適応すること→古いチーズを諦めればそれだけ早く新しいチーズを楽しむことができる。
- 変化できないのは恐怖があるからだ→迷路の中には何があるかわからない。
ホーは自分を変えて、新しくチーズステーションNにたどり着きました。チーズステーションNには、新しいたくさんのチーズがありました。
そこには、すでにネズミのスニッフとスカリーがいました。2匹はすでにチーズを食べて満腹の様子でした。
こうしてホーは自分を変え、迷路の中で学び、新しいチーズを掴み取ることができました。
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじを深掘り
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじでは、ホーが変化に対応して迷路を進んでいきました。
ここでは、具体的にホーはどんなことを学んだのか、本書のキーワードである「変化」、「行動」、「恐怖」の3つの視点から深掘りしていきます。
深掘り①変化
物語で、2人と2匹はチーズを毎日食べていたので、チーズステーションCのチーズは無くなってしまいました。
ホーとヘムはチーズが無くなったことに驚きました。そして、身動きを取れなくなってしまいましたよね。
このことをホーは、後々以下のように振り返っています。
目の前のチーズが無くなったように、変化は常に起きる。その変化を予期し、いち早く探知することが重要だ。
確かにチーズを満腹食べたからと言って、いきなり全てのチーズが消えるわけではありません。ホーやヘムは、少しずつ少なくなっていくチーズに気づくべきでした。
本書でもこの小さな変化に気づくことが大切だとあります。
例えば、あなたが職を失うとしたら、会社の業績が悪くなっているかもしれません。人間関係がこじれたなら、きっかけがあったかもしれません。
お店の売上が好調になら、業界や社会に変化があったのかもしれません。
このように、あなたが思いもしない、変化は常に起きえます。その変化を予期して行動するためにも、小さな変化に気付きましょう。
深掘り②行動
物語で、ホーがチーズステーションNに着いた時には、スニッフとスカリーはお腹満腹にチーズを食べていました。
このことから、ホーは以下の教訓を得ました。
目の前の変化に適応するには、行動することが必要である。素早く行動すれば、より幸せを楽しむことができる。
私はこの教訓を読んで、「なにかしらのアクションをしなければ、目の前の現状は変わらないぞ!」と励まされ、頑張れ!と背中を押されているような気になりました。
また素早く行動すれば、より幸せを楽しむことができる。とあるように、素早く行動を起こすことも必要です。
本書でも、スニッフとスカリーは、チーズが無いとわかり、すぐに行動したので、ホーよりも早くチーズを楽しむことができました。
社会ではブルーオーシャンという言葉があります。競合の少ない場所という意味の言葉で、戦う相手が少ないので、利益を得やすいことが特徴です。
このように、変化するには行動を起こすことが大切です。さらに素早い行動であれば、周りより利益を得ることもできます。
スニッフとスカリーのように、素早く行動を心がけてみましょう!
深掘り③恐怖
物語でホーは、行動力を鈍らせる原因の1つに恐怖があると言っています。
これまで、他にチーズはないし、みつけることができないだろうと思いこんでいた。それが恐ろしくて身動きが取れず、だめになっていたのだ。
『チーズはどこへ消えた?』
このように、チーズを見つけることができない恐怖がホーをだめにしていたのです。
この恐怖に気づいたホーは迷路の壁に以下のように書きました。
「恐怖がなかったら、何をするだろう?」
ホーは物語で、恐怖に打ち勝ち、迷路を進んでいくことができました。
「恐怖がなかったら、何をするだろう?」は恐怖抜きにやりたいことが、あなたが本当にやりたいことだ、というメッセージと受け取れますよね。
現実は、お金や学力、社会的地位、人間関係など様々な問題(恐怖)があります。
わたしも、「もし〇〇だったらダメだしな…。」「〇〇があるから我慢しないと…。」と、ついついできない理由を考えてしまいます。
ですが、人生においても言い訳をするよりも、ホーのように恐怖を抜きに考えて迷路を進むことが大事なのかも知れません。
あなたがもし自分のやりたいことを探しているなら「恐怖がなかったら、何をするだろう?」と考えてみてください。
ホーのように迷路に飛び出すきっかけになるかも知れません。
登場人物を深掘り
『チーズはどこへ消えた?』のあらすじでは、2匹と2人の登場人物がいました。
その各登場人物の特徴は、以下のように紹介されています。
私たちは、
スニッフのように、いち早く変化をかぎつけることもあるし、
スカリーのように、すぐさま行動を起こすこともあるし、
ヘムのように、いっそうまずいことになりやしないかと怯えて、変化を認めず、変化に逆らうこともあるし、
ホーのように、もっといいことがあるに違いないと、うまく変化の波に乗ろうとすることもある。
『チーズはどこへ消えた?』
みなさんはどの登場人物に当てはまりましたか?私はネズミのスカリーです。とりあえずやるの精神で行動を起こします。
『チーズはどこへ消えた?』の名言
チーズはどこへ消えた?を読んで、私が心に残った教訓の1つに準備の話があります。
スニッフとスカリーは毎日、早起きして迷路へ急いだ。いつも通るのは同じ道。
目的地に着くと、ランニング・シューズを脱いで両方の紐を結び、首にかける-
『チーズはどこへ消えた?』
これはチーズステーションCでチーズを食べていた時の話です。目の前にチーズがたくさんあったとしても、すぐにランニング・シューズを履けるよう準備をしておくスニッフとスカリー。
準備の大切さを教えてくれるワンフレーズでびびっときました。
これを読んで、変化に素早く対応するためには、準備は大事だと、思い知らされました。
確かに、仕事でも売上を作るためには2週間前から仕掛ける必要があります。
ブログでもPVを伸ばすなら、3ヶ月前から記事を投稿する必要があります。
結果や成果を出すために準備は大切です。
いつでも変化し、行動をおこせる準備は、常にしておきたいですね。
『チーズはどこへ消えた?』(まとめ)
『チーズはどこへ消えた?』は、変化•行動•恐怖をテーマにした若者向けのベストセラーです。あなたにとってチーズはなんでしょうか?
あらすじを読んで、深掘りを読んで、この本いいなと思ったら是非買ってみてください。