マーケティング用語の「上澄み吸収価格戦略」について解説してほしい。
マーケティング検定の勉強で必要な知識だったり、新商品の価格設定時に必要な知識だったりします。
【悩み】
「上澄み吸収価格戦略」とは、どのような意味なのか?基本的な知識についてわかりやすく知りたい。
この記事では、マーケティングにおける価格戦略の1つである「上澄み吸収価格戦略」について基本的な知識をわかりやすく解説します。
上澄み吸収価格戦略がわかると、新商品の価格設定の考え方がわかります。上記の悩みを解決できるように書きました。参考になれば幸いです。
私は、上澄み吸収価格戦略をマーケティング検定で勉強しました。マーケティング検定の知識をもとに解説します。
上澄み吸収価格戦略とは
上澄み吸収価格戦略とは、新製品の導入期に高価格を設定し、短期間で利益を上げることを目指す価格設定戦略です。上澄み吸収価格とも言われています。
高価格に設定し短期間のうちに利益を上げることで、開発費用などのコストを迅速に回収することができます。
上澄み吸収価格戦略に対して、新製品の導入期に低価格を設定することを市場浸透価格戦略と言います。
上澄み吸収価格戦略の条件
上澄み吸収価格を設定する上で必要な条件は、以下の通りです。
- ターゲットが価格に反応しにくいこと
- 自社製品の品質やブランドイメージが優れていること
- 競合他社が模倣しにくいこと
上澄み吸収価格では、ターゲットとなる顧客が価格に反応しにくいことが必要です。なぜなら、製品を高価格に設定しているので、価格に敏感な顧客だと販売数が伸びないからです。
また品質やブランドイメージで競合他社に対して、優位性があることが必要です。
上澄み吸収価格戦略では、製品は高価格に設定しています。なので顧客からしてみれば、「高くても買う理由」が必要になるからです。
そして最後に、上澄み吸収価格戦略の条件として、競合他社が模倣しにくいことが挙げられます。
競合他社が模倣しやすい場合、似たような製品が市場に出るので、価格競争になってしまいます。
価格競争になれば、高価格に設定して利益を稼ぐことが難しくなるので、模倣されにくい製品でなければいけません。
上澄み吸収価格戦略の例
上澄み吸収価格戦略が採用されやすい例として、高級ブランド店があります。
なぜなら、高級ブランドの洋服や腕時計の場合、価格が高いことに意味があったり、ブランドイメージが確立されたりしているので、顧客も高価格に納得しやすいからです。
またブランド固有の商品なので、他社が同じ商品を出すこともないでしょう。
このように、上澄み吸収価格戦略では、ブランドイメージの確立や競合他社の模倣のしやすさがとても重要です。
上澄み吸収価格戦略(まとめ)
上澄み吸収価格戦略は、新商品の価格設定の方法の1つでした。価格設定の方法は売り上げに直結します。価格設定の1つの方法として、参考になれば幸いです。
またマーケティング検定では、上澄み吸収価格戦略は市場浸透価格戦略とともに必須の知識です。
上澄み吸収価格戦略(まとめ)
- 上澄み吸収価格戦略とは、新製品の導入期に高価格を設定すること。
- 短期間で利益を上げることを目指す価格設定戦略
- 高級ブランド店など、ブランドイメージが確立されている店舗で採用されやすい。