「8割の利益は2割の商品から生まれている」という法則ってよく聞きますよね。
特に商品を販売するスーパーやコンビニなどのお店では、経験則として周知の事実かもしれません。
【悩み】
- パレートの法則(80対20の法則)とはなにか説明してほしい。
- パレートの法則を仕事に活かすにはどうすればいいの?
この記事では、パレートの法則(80対20の法則)を説明していきます。上記の悩みを解決できるように書きました。
スーパーで働く私が、パレートの法則を使った販売の方法を紹介していきます。
パレートの法則とは
パレートの法則とは、イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートによって提唱された、「物事の結果のうち8割は、2割の要素によってもたらされる」という法則です。
パレートの法則は、80対20の法則や2:8の法則とも言われていて、仕事や生活に当てはまりやすい法則です。
パレートの法則 例
パレートの法則の例を紹介します。
①売上の8割は、商品全体のうち2割の製品によるもの
売れる商品は偏る(すごく偏る)という例です。実際にポテトチップスを例に出せば、しお味、のりしお味、コンソメ味の3つのうち、7割の売上はしお味です。
この例は、ABC分析という方法でも活かされています。商品全体の売上構成比に対して、売筋はA、普通はB、ほぼ死筋のCの3つに分類します。
こうすることで、売上の7〜8割を占めるAランク商品を重点的に管理して、効率よく売上を取ろうとします。
②お客様の2割が会社の利益の8割に貢献している
お店の客層は偏るよという例です。立地などで顧客は変わりますが、スーパーのお客様で言うと中心となるのは、ファミリー層と高齢者です。
なので、スーパーでは、ファミリー層や高齢者に合った商品の展開や企画を考えることが多くなります。
③売上の8割は定番商品、2割はエンドの商品
商品が売れる場所についてもパレートの法則が当てはまります。加工食品や日配食品売り場では、売上の8割は定番、2割はエンドと言われています。なので、まずは定番商品の欠品を無くすよう仕事をしていきます。
パレートの法則で仕事を効率化する
パレートの法則の教訓は、「重要な2割の要素を人や時間などのリソースをかけていこう」ということです。
これは仕事を効率化していく切り口としても使えるではないでしょうか?
パレートの法則を仕事に活かす(例)
- 8時間のうち成果に直結している仕事2時間に集中する
- 売上に直結する作業に時間をかける
- 売筋商品の発注に時間をかける
仕事では、結果に直結することを見極めて、そこに注力できる環境づくりが必要です。
例えばスーパーの業務の場合、発注に時間をかけるべきです。なぜなら、発注によって在庫量が決まるので、売上にも関わる、陳列でできることが限られる、品出しなどの作業時間も決まる。
このように結果はもちろん、他の仕事に大きな影響を与えるのが発注です。
なので、私の発注は他の人より2倍近く時間がかかります。(※効率的にはやるべき。)
しかし、大事な業務に時間をかけて、ミスを限りなく減らすと他の業務の失敗や作業量も適正化されていくので、チームとして効率的な仕事ができるようになります。
パレートの法則の分布を予測して仕事をする
仕事で結果を予測するときには、あらかじめ80対20に分布するだろうと予測をつけると仕事が楽になります。
例えば、チョコレートを発注する場合、ミルクとビターの味があれば、8対2の割合で発注計画を立てます。(実際は余裕を持って7対3が無難です。)
このように、あらかじめ8対2の割合を予想して業務をします。
また、顧客の女性:男性の比率なども考えられます。
パレートの法則(まとめ)
パレートの法則は、重要な2割の要素に注力しよう!という法則でした。〇〇のうち重要な要素はこれだ!と予測をしやすくなる法則です。
パレートの法則(まとめ)
- パレートの法則とは、結果の8割は2割の要素からなるという法則。
- 仕事や生活において重要な2割の要素に注力しよう。効率的になったり楽になったりする。