売場の仕事

スーパーのエンド売り場とは【2つの役割と売り場作りの方法】

スーパーのエンド売り場とは、どこにあるの?役割や売り場作りをするときに大切なことは?」と悩んでいませんか?

スーパーやコンビニなど、小売業のお店において、最も重要な売り場の1つがエンド売り場です。

私がスーパーに入社したときの最初の仕事もエンド作りでした。

悩み…。
  • スーパーやコンビニのエンド売り場ってなに?
  • エンド売り場の役割を知りたい。
  • エンドを売り場作りするときに意識することは?

この記事は、上記の悩みを解決できるように書きました。

なぜなら、私はスーパーマーケットの社員で週に2回以上、エンド作りをしているからです。

この記事では、スーパーのエンド売り場はどこにあるのかを説明して、エンド売り場の役割を2つ紹介します。

またエンド陳列を成功させる作り方を4つのポイントに絞って紹介します。

この記事を読み終えると、エンド売り場について知識が深まり、エンド売り場の作り方もわかるようになりますよ!

スーパーのエンド売り場とは

スーパーのエンド売り場とは

エンドとは、主通路に面して設置されている棚(ゴンドラ什器)のことです。定番売場の端という意味でエンド(端)という名前が付けられたと言われています。

エンド売り場の場所は、図で表すと以下の通りです。

エンドの場所

エンド売り場の分類

エンド売り場は3種類に分類されます。

1つ目は、精肉や魚売り場前にあるバックエンド、2つ目はセンター通路に面するセンターエンド、3つ目はレジ前にあるフロントエンドです。

エンドは3種類ある
  1. バックエンド
  2. センターエンド
  3. フロントエンド
エンドの分類

スーパーでは場所によって呼び方を変えていることが多く、訴求しやすい商品も違います。どんな商品がどのエンドと相性がいいのかは、エンドの役割で後述させていただきます。

エンド売り場が重要視されている理由

エンド売り場が重要視されている理由は、中通路の売り場に比べて、多くのお客さんが目にする売場だからです。

 

エンドはお客さんの目につきやすいので、売上に関わる重要な売り場です。食品スーパーの場合、デイリーやグロサリー部門の売上の2~3割はエンド売り場から商品が売れます。

というのも、売り場作りについて書かれた本52週マーチャンダイジング によると、主通路はお客様の89%が通っていることがわかります。

対して中通路(定番)は、お客さんの10〜20%しか通っていません。

売り場を通る人の割合

  • 主通路は、89%
  • 中通路は、10〜20%

このようにエンド売り場は、中通路にある売り場に比べ、お客さんが通りやすいので重要な売り場とされています。

スーパーにおけるエンド売り場の役割

スーパーのエンド売り場の役割

スーパーマーケットにおいて、エンドには2種類の役割があります。1つ目は新旬トレンド商品の売り込み、もう1つは、定番にお客さんを引き込む役割です。エンド売り場の役割を知ることで売り場作りの仕方も変わってきますよ!

エンド売り場の役割
  1. 新・旬・トレンド商品の購入を促す
  2. 中通路にお客さんを引き込む

役割①新・旬・トレンド商品の購入を促す

エンド売り場には新・旬・トレンド商品を訴求する役割があります。

というのも、新旬トレンド商品を提案することで、衝動買いを促す効果、売り場の鮮度感を保つ効果があります。

また旬やイベントにあった商品は需要も高く、売上に繋がりやすい商品でもあります。

例えば、2月末には「ちらし寿司」の提案として、のりやちらし寿司の素、酢をエンド陳列します。

また10月には「鍋」の訴求として鍋つゆの素、はるさめ、ラーメンを陳列します。

このように、売り場の中でも目立つエンドで新旬トレンド商品を露出し、売上を確保していきます。

参考にエンド陳列される商品の主な例を下記にまとめました。

スーパーのエンドに並ぶ商品の例

  1. 新商品
  2. トレンド・話題性商品
  3. 販促(チラシ)商品
  4. 上記の関連商品

 

役割②中通路にお客さんを引き込む

エンド売り場には中通路にお客さんを引き込む役割もあります。

なぜなら、スーパーマーケットにおいて、加工食品や日配食品の売り上げの8割は中通路にある商品だからです。

エンドの商品を買ってもらうことも重要ですが、中通路にある商品が売り上げの基盤です。

エンドに展開できるのは、スーパーに売っている商品全体のうち、ほんの1部の商品のみです。

売り場面積もそうですが、売上は、エンド:中通路≒2:8 と大きく差があります。

つまり、売上をとるには中通路の商品を売る必要があります。

そこでエンドの提案を活用することで、中通路にお客さんを呼び込むことができます。 

例えば、カレー商品のエンドをみたお客さんの場合を考えます。

例①:関連商品であるスパイスを買い足す。

例②:カレーを作ろうと決めたが、メーカーの違う商品が欲しい。

このようにエンド売り場の展開で、中通路にお客さんを引き込んむことで、多くの買い物をしてもらうことができます。

エンド売り場の特徴

エンド売り場の特徴

エンド売り場には、中通路の売り場とは違った特徴が2つあります。

エンド作りの際にも活かせる知識を紹介します。

エンド売り場の特徴
  1. エンドにはテーマがある。
  2. エンド売り場はインパクトが大切。

特徴①エンドにはテーマがある

エンド売り場は、必ずテーマを1つに絞って作られています。

なぜなら、エンドのテーマを1つに絞ることで「何を売りたい売り場かわかりやすく」なるからです。

スーパーでは展開する時期や商品に合わせてテーマを決めます。

例えば、「カレー・シチュー」「新商品カップ麺」「スープ商品」「運動会」などテーマは多彩です。

このように、エンド売り場のテーマを1つに絞ることで、「今はカレーがお得ですよ!」と伝わる売り場になりますよ!

逆にエンドを作る際の注意点として、1つのエンドにカレーと鍋、それに飲料も詰め込もうとしてはいけません。

カレーならカレー商材のみ、運動会なら運動会商材のみで展開します。関連商品として置くのはOKです。

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特徴②:エンドはインパクトが命

エンド売り場の特徴2つ目は、エンド売り場はインパクトが大切なことです。

なぜなら、遠くから見たお客さんに売り場に気づいてもらうためです。私はスーパーで、5m離れた場所でも何を売っているかわかる売り場を基準にエンド作りをしています。

例えば、エンド売り場を作るときには商品のフェイス数を多くとることで商品に気づいてもらいやすくなり、販売数も上がります。

【簡単解説】フェイスとは?売上がUPするフェイス数の決め方 この記事では、スーパーやコンビニなどの小売店でよく使われる 「フェイス」とは何か、またフェイス数の決め方を簡単に解説していきます...

このように、エンド売り場はインパクトが重要です。遠くから見たお客さんに気づいてもらうことで、あなたの売り場に来てくれるお客さんも増えますよ!

エンド売り場にインパクトを出すためにも、エンド作りを成功させるためのポイントを紹介していきます!

エンド陳列を成功させる作り方

エンド陳列を成功させる方法

エンド陳列を成功させる売り場の作り方を4つ紹介します。売り場作りに活かせる知識を厳選しました。

エンド作りのポイント
  1. フェイス数の確保
  2. ゴールデンラインの活用
  3. 縦割り
  4. 売れ筋商品の配置

やり方①フェイス数の確保

エンド陳列を成功させる方法1つ目は商品のフェイス数を確保することです。

商品のフェイスとは、棚に陳列したときの列の数を表します。例えば、1フェイスなら商品が1列、2フェイスなら同じ商品が2列横に並びます。

フェイス数の例

商品のフェイス数を増やせば、増やすほど商品を目立たせることができます。お客さんの目にする機会も増えるので、エンド陳列をするときには、フェイス数はできるだけ多くとりましょう!

【簡単解説】フェイスとは?売上がUPするフェイス数の決め方 この記事では、スーパーやコンビニなどの小売店でよく使われる 「フェイス」とは何か、またフェイス数の決め方を簡単に解説していきます...

やり方②ゴールデンラインの活用

エンド陳列するときには、ゴールデンラインを活用しましょう。

ゴールデンラインとは、売り場の中でもお客さんが一番見やすい高さのことで、地面から120㎝ほどの高さと言われています。

このゴールデンラインに商品を並べることで、お客さんが見やすく、手に取りやすく、買いやすい売り場にすることができます。

ゴールデンラインの使い方については、以下の記事で解説しています。

陳列方法の例もあるので、合わせて読んで見てください。

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やり方③縦割り

エンド陳列を成功させる方法3つ目は、縦割りです。

縦割りとは、商品を縦に区切って陳列する方法で、エンド陳列したすべての商品をお客さんの目につくように陳列することができます。

例えば、1つのエンドの縦一列に同じ商品を並べていきます。

縦割りの例

 

このように、エンド陳列の基本は縦割りです。陳列した商品のどれかだけ売れない、ということがないようにしましょう!

やり方④売れ筋商品の配置

エンド陳列の方法4つ目は、売れ筋商品の配置方法についてです。

というのも、売れ筋商品や物量が多い商品をエンド陳列するときには基本の考え方があるからです。

売れ筋商品の配置例
  • お客さんの動線の頭に並べる。
  • 棚の下段を使う

売れ筋商品はお客さんの動線の頭に並べましょう。なぜなら、お客さんがその売場を見た時に一番最初に目にしてもらうことができるからです。

売場や商品の第一印象をよくするためにも、1番の売れ筋商品は動線の頭に陳列しましょう!

また売れ筋商品は物量も多くなりがちです。

そういった物量が多い商品は、棚の下段に陳列しましょう。

陳列の例

棚の下段に物量が多い商品を並べることで、売り場作りをスムーズに行うことができます。

また棚の下段は上段に比べて、商品を大きく展開できる利点もあります。

その他の陳列方法

エンド作りをするときには、関連販売やゴールデンラインを使うなどたくさんの陳列方法を使います。

スーパーで使える陳列方法は以下の記事でまとめていますので、合わせて読んで見てください。

売り場作りのバリエーションも増えて、適材適所に商品を陳列することができますよ!

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エンド売り場とは(まとめ)

エンド売り場とは(まとめ)

この記事では、エンド売り場の場所と役割、特徴、エンド売り場の作り方のポイントを4つ紹介しました。

簡単にまとめると以下の通りです。

エンド売り場とは
  • エンドとは、主通路に面して設置されている棚(ゴンドラ什器)のこと
  • エンド売り場の役割は、新旬トレンド商品の売り込みとお客さんを定番へ引き込むこと
  • エンド売り場の特徴は、①テーマがあること②インパクトが重要なこと
  • エンド作りを成功させるポイントは4つある
    • フェイス数を確保
    • ゴールデンラインを活用
    • 縦割り
    • 売れ筋商品の配置

エンド売り場について、基本的な知識がわかり売り場作りに活かせるように書きましたので、参考になれば幸いです。

エンド売り場を活かして、売上アップを目指しましょう!

売場の中では、エンドと同じくらい目立つ場所に、ゴールデンラインがあります。ゴールデンラインの商品をどう売るか、どう陳列するかも売上に大きくかかわります。

以下の記事でしょうかいしていますので、合わせて読んで見てください!

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