マーケティングの基礎知識らしいけど、よくわからないな…。
この記事では、
「セグメンテーション」の意味ややり方を事例も合わせて紹介していきます。
セグメンテーションとは、市場を細かく分けること
セグメンテーションとは、市場を細分化することです。
マーケティングの基本であるSTP分析の1つであり、「自社が得意な分野を見つける」ために行います。
例えば、
- 10代、20代、30代と年齢別に分ける
- 北海道、沖縄、関東と住む場所で分ける
このように条件を当てはめて、顧客のグループを作っていきます。
セグメンテーションが必要な理由
「セグメンテーション」が必要な理由は、
企業における「ヒト・モノ・カネ」などの経営資源が限られているからです。
経営資源が限られているので、全ての人に向けてマーケティングをすることはできません。
自社の得意な分野にフォーカスすることで成功確率を上げることができます。
「セグメンテーション」を実行する手順
「セグメンテーション」を考えるときには、
- 市場のレベルを決める
- 条件を決める
- 市場は効果的かを考える
の3手順で考えていきます。
市場の細分化のレベル
「セグメンテーション」をする準備として、
どのレベルの市場にフォーカスするかを決めます。
狙う市場レベルには4つあります。
- セグメント
- ニッチ
- 地域
- 個人
同じようなニーズやウォンツを持つ顧客グループで分けるます。
ベネフィットで分けます。
セグメントよりも細かく分けます。
地域の顧客のニーズやウォンツで分けます。
個人に向けて行うこと。
「セグメント」→「個人」になるほど市場は狭くなります。
セグメンテーションの条件
どんな項目で分けていけばいいの?
セグメンテーションを実施する際の分け方として、4つ条件があります。
- 地理的条件
- 人口
- 心理
- 行動
国、都道府県、地域、郊外、山岳地、寒冷地、人口規模、立地など
● 「人口」
年齢、年代、性別、教育水準、家族構成、年収、職業など
● 「心理」
性格、ライフスタイル、価値観、購入理由など
● 「行動」
購入時間、時期、ベネフィット、購入頻度、購入シーン、態度など
例えば、チョコレート市場について
人口的条件の年齢と女性、男性でセグメンテーションします。
年齢が高い方は健康志向になりますし、女性なら小容量、甘めが好きな傾向があるなど、
それぞれのセグメントに特徴が出てきます。
効果的なセグメンテーションをするために考えること
細分化の基準が多すぎるよ…。
「セグメンテーション」を実施する際には、細分化の基準が多くあります。
しかし、全ての条件が効果的とは限りません。
そこで効果的なセグメンテーションを実施するために、以下の5つを踏まえていきます。
- 規模や購買力を調べられるか?
- 細分化したグループは利益につながるか?
- 効果的に自社製品をアプローチできるか?
- 差別化できる市場か?
- 効果的なマーケティングができるか?
上記の5つを踏まえるとより効果的なセグメンテーションができます。
先ほどのチョコレートの例で言えば、
と考えても、すでに市場にはGABAやオリゴ糖、ハイカカオのチョコレートなど競合がたくさんあります。
競合が多ければ、自社の製品を差別化できないと利益にも繋がりません。
なので単に高齢者向けに健康志向のチョコレート!と考えてもうまくいかないこともあります。
「セグメンテーション」を事例で考える
「セグメンテーション」を事例を使って紹介します。
❶ チョコレートの事例
チョコレートで考えれば、
- 大人向けの健康志向
- 子供向けにキャラクター
- 学生向けに個包装一口サイズ
- バレンタインに板チョコ
- 会社員向け手につきにくいもの
それぞれ年齢や職業、価値観でセグメンテーションしています。
- 年齢 大人向け子供向け
- 職業 主婦、会社員、学生
- 心理 健康志向、糖分が欲しい、ストレス軽減したい
などに細分化できます。
❷ お米の事例
お米でセグメンテーションすると
- 地理 駅近、一軒家
- 人口 高齢者、一人暮らし
- 心理 米を炊く手間がいやだ
- 行動 米を買う頻度
駅近であれば、重いお米でも買えますし、1人暮らしなら小容量のものと連想できます。
このように身近な商品を買う人には、どんな特徴があるか?を考えると「セグメンテーション」の練習になります。
まとめ 「セグメンテーション」はマーケティングの基本
マーケティングの基本分析、STP分析における「セグメンテーション」について解説しました。
市場の細分化である「セグメンテーション」は、
- 市場細分化のレベル決定
- セグメンテーションの実施
- チェック
の順に行います。
身近な商品で「セグメンテーション」を考えると練習なるのでマーケティング初心者の方にはおすすめです!
また、
という方は、『超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」』 読むとマーケティングの基本がわかります。
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