マーケティングの基本知識だけど、よくわからない…。
この記事では、マーケティング戦略の1つである、
「ターゲティング(Targeting)」の基礎知識を解説していきます。
「ターゲティング」とは、ターゲットを絞ること
マーケティングで使われる「ターゲティング」とは、
自社が最も有利に事業展開できる顧客グループにターゲットを絞ることです。
マーケティングの基本、STP分析の内の1つでもあります。
- セグメンテーション(Segmentation)
- ターゲティング(Targeting)
- ポジショニング(Positioning)
STP分析する際には、
「セグメンテーション」を行った上で「ターゲティング」をします。
このように「ターゲティング(Targeting)」は、STP分析で使われることはもちろん、
顧客目線で商品・サービスを考えるには、知っておきたい知識です。
失敗する「ターゲティング」とは?
「ターゲティング(Targeting)」をする際には、
- セグメントの市場規模
- 企業の資源
に注意しないと、
その後のマーケティング、企業活動が失敗してしまう可能性が高まります。
例えば、
大企業にとっては、数千万円レベルの市場規模では物足りません。
また中小企業にとっては、数十億円規模の市場は大企業との競争に勝てるか?経営資源で劣るのでもちろん不利。
このように、その市場の規模と自社の経営資源を比べて、
「自社が有利になる市場はどこだ?」を考えていく必要があります。
「ターゲティング」をするなら考えるべきこと
ターゲティングを実際にやるときに、注意して考えるべきことが3点あります。
『超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」』によると、
- セグメント別の侵入計画を立てる
- 細分化軸を適宜更新する
- 倫理に基づいた標的市場を設定する
セグメント別の侵入計画を立てる
「ターゲティング」の鉄則として、
まずは1つのセグメントだけを標的とすること
とあります。
1つのセグメントで成功を収めてから次のセグメントを攻略したほうが、確実に成功確率を高めることができます。
『超入門コトラーのマーケティングマネジメント』
市場が大きれば利益が大きくなりますが、
競合も増え、成功を収める確率が低くなります。
を利益の面から考えていく必要があるね!
細分化軸を適宜更新する
言葉が難しい。
「セグメンテーション」は1度きりじゃなく、繰り返しやる必要がある。
ということだよ。
「セグメンテーション」を行って細分化した市場が一定であるということはありません。
目まぐるしく変化する市場に適切に対応するためには、定期的に細分化軸を更新して、市場の最新の状況を常に把握しておく必要があります。
『超入門コトラーのマーケティングマネジメント』
つまり、
インターネットが普及した現代では、顧客のニーズやウォンツは変化していきます。
なので、
「昔好きだったけど、今は違う」ということが当たり前です。
このように変化する市場に対応するため、
「セグメンテーション」を定期的に行わないと「ターゲティング」を正しく行えません。
倫理に基づいた標的市場を設定する
ターゲットを設定する際には、「儲けられるから」という理由だけでは不十分です。
社会的な批判が巻き起こり、自社の評判を落とすかもしれません。
1つの例を挙げると、
ソーシャルゲームのガチャシステムです。
ユーザーは課金することでガチャを回すことができますが、
このゲームのターゲットは、判断能力が低い未成年ということで大きな批判を受け、ビジネスのシステムを自主規制しました。
このように、
利益の追求のみを考えるのではなく、
顧客に価値を提供してWin-Winの関係を築くことが大切です。
「ターゲティング」やマーケティング基礎知識を学ぶならこの本!
という方にまず読んでいただきたい1冊が『超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」』です。
調査→STP分析→4P の流れに沿って基本を学べる点がこの本のいいところです。
「ターゲティング」を具体例から紹介
「ターゲティング」の具体例を身近にあるもので考えていきます。
例えば、
GABA入りのチョコレートの「ターゲティング」としては、
「健康志向のある会社員が仕事中でも食べられるチョコレート」が考えられます。
それぞれ、
→ストレス軽減効果
「会社員」
→仕事でストレスが溜まりやすい
「仕事中に食べる」
→手につきにくい仕様
→1つ1つが小さい
→パウチで開け閉めしやすい
このように、
身近にある商品がどのようなターゲットを設定しているか?を考えると
どのように「ターゲティング」しているか?がわかります。
まとめ「ターゲティング」でマーケティングの効率をあげよう
「ターゲティング」をすることで、マーケティングの効率が上がります。
「ターゲティング」を正しく行えれば、無駄な経営資源をかけずに済むからです。
マーケティングでSTP分析をする際にはもちろん、
身近な商品がどのような顧客に向けて販売されているか
を考えると「ターゲティング」ができるようになっていきます!