売場の仕事

ジャンブル陳列とは【利点を解説/成功のコツを5つ紹介】

スーパーでは「ジャンブル陳列」という陳列方法を使うことがあります。

ジャンブル陳列は便利で使いやすい陳列方法で、在庫の消化にとても役立ちます。

私はスーパーで働いていますが、週に1回以上、ジャンブル陳列を使っています。

悩み…。
  • ジャンブル陳列とは、どのような陳列?
  • ジャンブル陳列と相性のいい商品は?
  • 販売数を伸ばせる陳列を知りたい!

この記事は上記の悩みを解決できるように書きました。

なぜなら、私はスーパーの社員として2年以上、毎週ジャンブル陳列をしてきているからです。

この記事では、ジャンブル陳列とは、どのような陳列かを説明して、メリット・デメリット、成功のコツを5つ紹介します。

この記事を読むと、ジャンブル陳列のやり方、注意点がわかるので売り場作りに役立てることができますよ!

ジャンブル陳列とは(投げ込み陳列)

ジャンブル陳列とは

ジャンブル陳列とは、商品をかごやワゴン什器に投げ入れる陳列方法です。安さをアピールできる陳列方法で、特売品や見切り商品の陳列に向いています。投げ込み陳列とも言われることもあります。

例えば、スーパーではカップ麺を棚の下段に投げ込んで陳列したり、入り口付近で特売品をワゴン什器に入れて陳列したりします。

このように、ジャンブル陳列では安さやお得な商品であることを訴求できるため、スーパーやコンビニでも採用されやすい陳列方法の1つです。

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メリット、デメリット

ジャンブル陳列のメリットとデメリットを紹介します。

メリット
  • 陳列作業が簡単
  • 安さ、お得感をアピールできる
  • 衝動買い、ストック買いをしてもらいやすい
  • 売場で目立ちやすい

ジャンブル陳列のメリットは、①陳列作業が楽②安さ・お得感をアピールできる③衝動買い・ストック買いをしてもらいやすい④売り場内でも目立ちやすいの4つが挙げられます。

このように、ジャンブル陳列は、商品の価格訴求や広告商品とも相性がいい陳列です。

またエンドに陳列できなかった商品をワゴンで消化することもできるので便利な陳列方法です。

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デメリット
  • 商品が傷つきやすい
  • 処分品に見えてしまう
  • 品質の訴求ができない
  • 通路幅が狭くなり、買い回りが悪くなる
  • ボリューム感が無くなると、急激に販売数が落ちる

ジャンブル陳列のデメリットは、①商品が傷つきやすい②処分品に見えてしまう③品質の訴求ができない④通路幅が狭くなる⑤ボリューム感が無くなると、急激に販売数が落ちるの5つが挙げられます。

このように、ジャンブル陳列は高級品や品質訴求したい商品の陳列には向かない方法です。

また商品が減ってボリューム感が無くなると急激に販売数が落ちるので、在庫管理には注意が必要です。

相性のいい商品

ジャンブル陳列のメリット、デメリットを考えると、以下の4つの特徴がある商品はジャンブル陳列と相性がいいです。

相性のいい商品
  1. 価格訴求品
    • 広告商品
    • 見切り品
  2. バラ商品、小さい商品
  3. 入荷物量が多い商品
  4. 常に物量を確保したい売れ筋商品

上記のように、「安い」「小さい」「多い」「売れ筋」商品はジャンブル陳列とも相性がいいです。展開場所に困ったときには採用したいですね!

ジャンブル陳列の例

ジャンブル陳列の例

ジャンブル陳列の例を紹介します。

例①下段にかご什器を入れたカップ麺の展開

ジャンブル陳列の例1つ目は、棚の下段にかご什器を差し込み、カップ麺を投げ入れて陳列する方法です。

カップ麺は、100円以下で買えるものも多いので相性がいい商品ですね!

例②チューブのわさびをワゴン什器で陳列

例2つ目は、ワゴン什器を使ってワサビや生姜などの香辛料チューブを投げ入れて販売する方法です。

ワサビや生姜のチューブは、エンドに陳列すると小さく目立ちにくい商品の1つです。ワゴン什器に入れれば、ボリューム感も出しやすいですよ。

ワゴン什器の画像例として、以下のような什器があります。

ワゴン什器は意外にも、Amazonで約1万円で買えます。ジャンブル陳列をやってみたい方は、取り入れてみてください。

ジャンブル陳列を成功させるコツ

ジャンブル陳列を成功させるコツ

ジャンブル陳列を成功させるコツを5つ紹介します。私がスーパーでジャンブル陳列をするときに、心がけていることや成功例から厳選しました。

ジャンブル陳列を成功させるコツ
  1. ワゴンに入れる商品は1カテゴリーにする
  2. 価格訴求(2桁プライスの商品)で実施
  3. バンドル販売を実施する
  4. 客数が多い日に実施する
  5. 品出しを徹底

コツ①ワゴンに入れる商品は1カテゴリーにする

ジャンブル陳列をするときには、1カテゴリーに絞って陳列しましょう。

なぜなら、ワゴンの中の商品が混ざるため、商品の値段や種類がわかりにくくなります。

例えば、98円の商品があって、60円の商品もあって、70円の商品もある…。となれば、どれがどの値段なのか、わかりにくいですよね。

このように、ジャンブル陳列をする場合は、1つの什器に入れる商品は値段とカテゴリーを統一して展開しましょう。

コツ②フェイスを見せるように並べる

ジャンブル陳列をする場合でも、商品のフェイスを見せることが重要です。

フェイスとは、商品の顔を表す言葉で、商品のパッケージの表です。お客さんは商品のフェイスをみて、手に取り、買ってくれます。

ジャンブル陳列では、商品を投げ込んで陳列するのでフェイスが見えなくなりがちです。できるだけフェイスを見せて陳列すると販売数も変わりますよ!

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コツ③バンドル販売を実施する

ジャンブル陳列と相性のいい値段設定方法にあ、バンドル販売があります。

バンドル販売とは、複数買うなら安くするという値段設定方法で客単価を上げる際に有効です。

例えば、みかん1個50円ですが、2個なら90円にしますよ!という値段設定をします。

このように、バンドル販売もストック買いを促せすことができます。ジャンブル陳列をするときには、バンドル販売も検討しましょう!

コツ④客数が多い日に実施する

ジャンブル陳列は売り場でも目立ちやすい陳列ですので、客数が多い日に実施すると、より効果的に売上を伸ばせます。

例えば、広告がある日や土日祝日など、お客さんが集まる日、売上予算が高い日があります。

ジャンブル陳列で売上を伸ばせば、売上確保もしやすいのですよ。

コツ⑤品出しを徹底

ジャンブル陳列のコツ最後は、品出しの徹底です。なぜなら、ジャンブル陳列は、ボリューム感が無くなると販売数は急激に落ちるからです。

なので、ジャンブル陳列をしたときには、売り場メンテナンスもこまめに行いましょう。

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ジャンブル陳列(まとめ)

ジャンブル陳列(まとめ)

この記事では、ジャンブル陳列とはなにか、メリット・デメリットを紹介して、成功させるコツを5つ紹介しました。

ジャンブル陳列を使えば、在庫消化に悩んでいる商品や広告商品の販売数を伸ばすことができますよ!

この記事で紹介したことを簡単にまとめておきます。売り場作りの際に参考になれば幸いです。

ジャンブル陳列(まとめ)
  • ジャンブル陳列とは、商品をかごやワゴン什器に投げ入れる陳列方法
  • ジャンブル陳列は、商品の価格訴求や広告商品とも相性がいい陳列
  • 「安い」「小さい」「多い」「売れ筋」商品はジャンブル陳列とも相性がいい
  • コツを抑えてジャンブル陳列をすれば、商品が売れやすくなる

スーパーやコンビニでは、商品に合わせた陳列を実施しています。陳列方法は他にもたくさんあり、適材適所で実施しています。

小売店の陳列って他になにが大切なの?という方は、下記の記事が参考になりますよ。是非読んで見てください。

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