「陳列」は小売店で働くなら、重要な業務と言えます。というのも、毎日のように棚から商品を入れ替えて売り場を変えていくからです。
しかし、売り場で働き始めたばかりだと、陳列の基本やノウハウってわからないですよね。
私もスーパーに入社したての頃は、陳列の目的や陳列方法の種類など知らなかったことが多くありました。
この記事で解決できる悩み
- 陳列とは、どんな意味?
- 陳列の基本を教えてほしい!
- どのような陳列方法があるの?
- 陳列で売上を上げたい!
この記事では、陳列とはどんな意味か、目的や陳列方法の種類など基本的なノウハウを紹介します。
上記のような悩みを解決できるよう、私がスーパーの現場で学んだ経験談から書きました。
陳列の基本やノウハウで売上を変えることもできるようになりますよ!
この記事を書く私は、スーパーの社員として2年以上現場で働いています。週に3回以上売り場で、さまざまな陳列業務をしています。
陳列とは
小売店における陳列とは、お客様の買い物を促すように商品を並べることです。陳列は、その方法1つでお客様に与える商品の印象も変わり、販売数や売上にも影響します。
例えば、スーパーマーケットでは、約8割の買い物が来店後に決める非計画購買だと言われていて、売り場での商品の印象が売上に大きく影響します。
このように、売り場での買い物を促すために、陳列は重要視されています。
私が働いているスーパーでは、棚割りを使って商品管理したり、陳列は基本業務として、重点的に教育したりします。
陳列の目的と意義
陳列の目的は、お客様が商品を見やすく、選びやすく、買いやすくすることです。
お客様が買いやすい売り場を作るためには、以下の視点で陳列することが求められます。
- 何を陳列するのか(What)
- どこに陳列するのか(Where)
- どのように陳列するのか(How)
何を陳列するのか
陳列では、色、カテゴリー、容量、用途など商品の特徴を考える必要があります。
例えば、カテゴリーごとにグルーピングされた売り場であれば、お客様も商品を探しやすくなります。グルーピングについては、下記の記事が参考になります。
どこに陳列するのか
また商品によって陳列場所を変えることも必要です。例えば、子供向けの商品なら棚の最下段、男性向けの商品なら棚の上段に分けたりします。
またゴールデンラインを活用することで、単品の販売数を伸ばすことも可能です。
どのように陳列するのか
陳列方法を変えることで、お客様に与える印象を変えることができます。
例えば、安さを訴求するジャンブル陳列や、プラス1点を狙う関連販売など、あなたの考えを持って陳列しましょう。
陳列方法を3種類紹介
陳列方法で基本的なものを3種類紹介していきます。
- 縦割り
- エンド陳列
- 島陳列
①縦割り
縦割りとは、商品を縦に区切って陳列することです。陳列の基本としてよく使う手法です。
メリットは、ゴールデンラインを使いやすい点や多くの商品に目が入りやすいなどがあります。
②エンド
エンドは、売り場の中でも特に目立つ場所です。販促商材の陳列や新商品の訴求に適しています。
また陳列の基本を学ぶには、エンドの売り場作りをしましょう。エンドには、陳列の基本が詰まっています。
エンドの意味や、エンド作りの方法は下記の記事が参考になります。
③島陳列
島陳列とは、ゴンドラを島のような形に並べ、商品を陳列することを指します。
際物(季節商材)や1つのカテゴリーに絞って商品を展開し、催事感を出すことができます。
その他の陳列
スーパーマーケットやコンビニなどの小売店では、適材適所で陳列方法を変えています。アイテム数が多く、食卓提案や新商品など訴求の方法もさまざまなので、陳列方法はより多く知っていたほうが働きやすくなりますよ!
スーパーマーケットなどの小売店で使える例は以下の記事で紹介しています。
陳列で売上を上げる考え方
陳列で売上を変える方法として、基本的な考え方を2つ紹介します。ある商品の売り上げや特定の部門の売上を伸ばしたいなら、この2つを考えることが必要です。
- 陳列数を増やす
- 場所を変える
①陳列数を増やす
陳列数を増やせば、売り場において、お客様の目に止まりやすくなります。一般に陳列棚のフェイスを増やすことで販売数が伸びることがわかっています。
②陳列場所を変える
上記で紹介したエンドや島を活用することや客動線を考えて陳列することで商品の売上も変わります。
陳列場所を変えるときには、①どのようなお客様が買う商品か?(子供か大人か)、②どのようなシーンで使うのかを考えて場所を決めましょう。
根拠や自分の意図をもって、陳列場所を変えることで成功体験、ノウハウとして積み上げていくことができます。
陳列とは(まとめ)
陳列は商品を買いやすくするため、売上を取るためにとても基本的なことで、ますます重要視されてきています。
陳列方法を変えれば、売上を上げることも可能ですよ!
また陳列方法のバリエーションは、たくさん知っていた方が売り場での仕事に活かしやすいですので参考になれば幸いです。