「在庫管理が難しい…。上手くいかない。」と悩んでいませんか?
在庫管理ができているかどうかは、売上や仕事量に直接関わってくるので、とても重要です。
- 在庫管理を上手くできる方法を知りたい。
- 在庫管理ってなんで必要なの?
この記事は上記の悩みを解決できるように書きました。
なぜなら、私はスーパーで働いていて、毎日従業員が働きやすいように、在庫管理をしているからです。
実際に、在庫管理を適切にすることで、あるカテゴリーの在庫量を昨年の6〜7割まで下げることができました。
在庫が減ったことで、作業量も減りましたし、働きやすくなりました。
この記事では、在庫管理の方法を4つの手順で説明して、在庫管理のコツを3つ紹介します。
この記事を読み終えれば、在庫管理の方法とコツがわかり、働きやすいBRと売り場作りができますよ!
在庫管理とは
在庫管理とは、在庫の種類と量、保管場所を明確にし、管理することです。在庫管理では、売場やBRを整理整頓して、在庫を見つけやすい、取りやすい状態を維持していきます。
在庫を適切に管理できれば、品出しや発注などの作業も正確に早くできるようになります。
また、在庫リスクを抑えることができるので、廃棄などのロス率も下がりますよ!
在庫管理のメリット
在庫管理をするメリットは主に2つあります。
1つ目は、作業の効率化です。2つ目は売上、利益率の向上です。
- 作業の効率化
- 売上、利益率の向上
在庫管理をすると、作業の効率化になります。というのも、商品を探す手間が省けたり、無駄な作業が発生しにくかったりするからです。
例えば、スーパーでは在庫管理ができていないと値引きシールの貼り付け、商品を探すなどの作業が発生します。
「無駄に発注してしまって、値引きシールを貼ることになった。。」
「お客さんに商品を聞かれ、あちこち商品を探すことになった。。」
「商品を品出ししようにも、欲しい商品が見つからない。。」
スーパーに限らず、小売店では在庫管理ができていないと、無駄な作業が発生してしまいます。
また、上記のような無駄な作業は、ストレスの原因となります。従業員が働きやすくするためにも、在庫管理をしていく必要がありますよ!
在庫管理のメリット2つ目は、売上・利益率の向上になることです。
というのも、在庫管理を適切にすることで、発注や品出しなど売り場作りの精度が上がり、機会ロスを無くすことができます。
BRや売場在庫を把握しやすいので、担当者も発注ミスをしにくくなりますよ。
さらに、廃棄やロス率を下げることもできます。なぜなら、在庫管理によって、過剰在庫を減らすことができるからです。
廃棄やロス率が下がれば、利益率も上げることができますよ!
在庫管理の方法と手順
在庫管理の方法を4つの手順を紹介します。在庫管理の方法で悩んでいる方は以下の手順で進めてみてください。
- 現状の把握、問題点を見つける
- 整理整頓
- 品出しの徹底
- 発注精度を上げる
方法①現状の把握、問題点を見つける
在庫管理の手順1つ目は、現状の把握と問題を見つけることです。現状を把握することで、在庫管理の課題も見えます。
まず現状を把握する際には、なんの商品がどこに、どれだけの量があるのかという3項目を確認しましょう。
- 在庫の種類
- 在庫の量
- 在庫の場所
在庫の状況を把握したら、問題点を洗い出しましょう。
例えば、お菓子の在庫量が多い、商品がカテゴリー分けされていない、商品が少ないのでは、商品が放置されているなどが挙げられます。
問題が明らかになったら次に整理整頓をしていきましょう。
方法②整理整頓
在庫管理の方法2つ目は、整理整頓することです。まずは商品を置くBR(バックルーム)の在庫を整理しましょう。
整理整頓するときのポイントは①カテゴリーごとに区分けされているか、②同じ商品は1か所で管理されているかです。
- カテゴリーごとに区分け
- 同じ商品は1か所で管理
上記の2点を守れないと、在庫を探しにくく、商品を探す手間がでてきます。私も経験したことありますが、以下のような場合、商品を探すのに苦労しますよね。
「お菓子の在庫は、AのバックルームとBのバックルームにある・・・」
「コーラの在庫は、1階と2階と3階のバックルームで管理」
このように、整理整頓をする際には、なるべく商品を探す手間がなくなるように実施しましょう。後で紹介する、発注や品出しをしやすくなりますよ!
方法③品出しの徹底
在庫管理の手順3つ目は、品出しを徹底することです。というのも在庫は売り場にあるほうが管理しやすいからです。
在庫が売場にあるほど、商品を決まった場所で管理でき、在庫量も確認しやすいです。また発注は売り場で行うことがほとんどなので、発注数量のミスも減ります。
さらにBRで在庫が眠っているままだと、売れる可能性は0%です。売上にもかかわるので、品出しを徹底して売り場在庫を増やしましょう。
品出しを効率化させる方法は以下の記事で紹介していますよ!
方法④発注精度を上げる
在庫管理の手順4つ目は、発注精度を上げることです。発注精度を上げることで、在庫量を適正にすることができます。在庫管理もますますしやすくなりますよ!
発注精度を上げるコツは、「無駄な在庫を取らない」「売れる分、必要な分だけ発注する」ことに集約されます。
在庫管理では、発注量が肝心です。担当者が発注しやすい環境づくりや発注数量の確認、フォローも併せて行いましょう!
発注がうまくなる方法は、以下の記事で詳しく解説していますので、参考なれば幸いです。
在庫管理のコツ
在庫管理がうまくいくコツを3つ紹介します。基本的なことでもあるので、意識して在庫管理しましょう!
- 毎日整理する
- 定位置管理する
- リードタイム、売上予算を考えて発注する
コツ①毎日整理する
在庫は毎日整理しましょう。特にその日に入荷した商品は、入荷した日に品出し・整理することで、翌日に在庫がたまることも無くなります。
昨日の在庫が翌日に持ち越しされている場合には、発注量を抑えたり、残業も考えたりする必要があるかもしれません。
コツ②定位置管理
在庫管理では、定位置管理をしましょう。定位置管理とは、常に決まった場所で管理することです。
例えば、飲料の商品はAの在庫置き場で、その中で炭酸飲料については、Bの台車にしまうことにする。などが挙げられます。
このように、定位置管理することで、商品がある場所がわかりやすくなり、在庫を探す手間も省けますよ!
コツ③リードタイムと売上予算を確認して発注する
リードタイムと売上予算を確認してから発注しましょう。確認せずに発注すると、売れない在庫を持つリスクや、逆に在庫が足りず機会ロスになることがあります。
発注ミスを起こさない為にも、最低限リードタイムと売上予算は確認したほうがいいですよ!
在庫管理の方法とコツ(まとめ)
この記事では、小売業の方が実践しやすい在庫管理の方法を4つの手順で紹介して、在庫管理のコツを3つ紹介しました。
簡単にまとめると以下の通りです。
- 現状の把握、問題点を見つける
- 整理整頓
- 品出しの徹底
- 発注精度を上げる
- 毎日整理する
- 定位置管理する
- リードタイム、売上予算を考えて発注する
小売店の担当者の方が働きやすくなるような在庫管理の手順を書きましたので、参考になれば幸いです。
在庫管理をして、ミスを減らして、売上も上げましょう!
在庫管理では、特に発注量が大切です。発注量を適正にする取り組みに特に力を入れましょう!
以下の記事で、発注のコツを解説しています。合わせて読んで見てください。発注はどうやればいいのかがわかりますよ!