「チャンスロス(機会ロス)とは、どういう意味で使われるの?」と悩んでいませんか?
スーパーやコンビニなどの小売店で働いていると、「チャンスロス(機会ロス)を減らそう!」と言われることが多々あります。
- チャンスロス(機会ロス)ってなに?
- チャンスロスを減らす方法は?
- お店の売上を去年より伸ばしたい!
この記事では、上記の悩みを解決できるように書きました
なぜなら、私は食品スーパーで働いていて、毎日チャンスロスを減らす対策を実施しているからです。
実際、コロナによる食品スーパーの売り上げも増傾向にあり、チャンスロスを減らす取り組みは、ますます重要になっています。
この記事では、チャンスロス(機会ロス)とはなにか説明して、チャンスロスを減らす方法を5つ紹介します。
この記事を読み終えると、お店のチャンスロスを減らす方法がわかり、売上アップも狙うことがきますよ!
チャンスロス(機会ロス)とは
チャンスロス(機会ロス)とは、商品が無かったり、商品の取り扱いがなったりが理由で、本来売れたものを売り逃してしまうことです。
例えば、スーパーでは発注し忘れて在庫が無かったり、レジ列が長くて買うのをやめたりすることをチャンスロスと言います。
このように、見えないチャンスロス(機会ロス)で売り逃した結果、売上も下がってしまいます。
なので、店舗の業務管理、在庫管理を通してチャンスロスを起こさないようにする必要があります。
以下でチャンスロスが発生する理由、対処法を解説していきます。
チャンスロスが発生する理由
チャンスロス(機会ロス)が発生する理由として、在庫管理が甘かったり、マーケティング不足で顧客ニーズをつかめていなかったりすることが挙げられます。
以下でチャンスロスが発生する理由を具体的に5つ紹介します。
- 発注ミス
- 品出し遅れ
- 在庫が見つからない
- 商品の品揃え
- 店舗オペレーション
理由1.発注ミス
チャンスロスが発生する理由1つ目は、発注ミスで在庫量が適切ではないことです。
というのも、発注ミスをすると在庫が足りなかったり、逆に多かったりするからです。
- 在庫が足りなくなる:商品がないので買うのをやめる→チャンスロス
- 在庫が多くなる:商品の鮮度が悪くなる→買わないお客さんがいる
このように、発注ミスをするとチャンスロスになり、取れた売上も取れなくなってしまいます。
また発注ミスへの事後対応は手間もかかり、作業が一気に増えてしまいます。
なので店舗では、発注業務は重点的に管理する必要があり、どこのお店でも神経をつかう仕事です。
わたしも仕事の中でも、発注に1番時間をつかうようにしています。
理由2.品出し遅れ
チャンスロスの理由2つ目は、品出し遅れです。
バックルームに在庫があっても売り場に商品がなければ、売れることはありません。
例えば、私が働くスーパーでは、売り場在庫を増やすことを重要視しています。そのために欠品を素早く見つけて品出しすることが求められています。
「在庫があったのに、品出しを忘れていた…。」
上記のような状態にならないために、品出し遅れを減らすことでチャンスロスを減らすことができますよ!
理由3.在庫が見つからない
チャンスロスの理由3つ目は、在庫が見つからないことです。
というのも、スーパーや小売店では、バックルームに在庫があるはずなのに、探しても見つからないことがあります。
理由は、在庫管理が甘くどこにどの商品があるのか、本人やチームの人が知らないからです。
在庫を探す時間は、仕事の中でも特にもったいない時間です。
在庫管理を徹底して、チャンスロスを減らしましょう!どうやって在庫管理したらいいのか、については以下の記事が参考になります。
理由4.品揃えがない
チャンスロスの理由4つ目は、商品の品揃えがないことです。
スーパーでも、「○○ありますか?」と聞かれることが多いですが、「商品の取り扱いがありません…。」と答えることも珍しくありません。
さらに品揃えや商品の配置が悪いと、商品はあるのにお客さんに気づいてもらえない、というチャンスロスが発生します。
このように、品揃えが悪いと、チャンスロスは発生します。店舗では、棚割りの改善やマーケティングによる顧客ニーズの深堀などの対策が必要です。
理由5.店舗オペレーション
チャンスロスが発生する理由5つ目は、店舗オペレーションです。
というのも、店舗オペレーションが悪く、お客様に不快感を与えて購入をやめることがあるからです。
例えば、スーパーではレジ列で待つことがいやだから買うのをやめることが挙げられます。
このように、店舗オペレーションによって、お客さんに不快感を与え、結果チャンスロスが発生していることがあります。
チャンスロス(機会ロス)を減らす方法
チャンスロス(機会ロス)を減らす方法を5つ紹介します。主に売り場で実践しやすい”在庫管理”に関する方法を紹介します。
- 発注精度を上げる
- 品出しをして欠品を減らす
- 前出しでフェイスを見せる
- 棚割の見直し
- 関連販売を実施する
方法1.発注精度を上げる
チャンスロスを減らす方法1つ目は、発注精度を上げることです。
在庫を適量で管理することで、売り逃しも減ります。
発注精度を上げる方法は、主に2つで以下の通り。
- 在庫管理
- 発注時間の確保
発注が上手くいくと、チャンスロスを減らすことはもちろん、作業量も最適化されて働きやすくなりますよ!
発注が上手くなるコツは、以下の記事で紹介しています。「発注をうまくするにはどうしたらいいだろう?」という方は参考にしてください!
方法2.品出しをして欠品を減らす
チャンスロスを減らす方法2つ目は、品出しをして欠品を減らすことです。
特に商品の回転が早いスーパーでは、欠品を減らすために品出しが重要です。
特に広告の商品は、1時間売り場を放置しただけで、商品が空になっていることもあります。
このように、チャンスロスを出さないために、品出しを素早くして欠品を減らしましょう!
品出しのほかにも欠品を減らす方法はたくさんあります。以下の記事で紹介しているので参考にどうぞ。
方法3.前出しで商品を見せる
チャンスロスを減らす方法3つ目は、前出しで商品を見せることです。というのも、商品の前出しをすることで、お客さんに商品に気づいてもらえるからです。
前出しは品出しよりも時間をかけずに、売り場メンテナンスができます。とくに混んでいる日には、こまめに前出しをしましょう!
「棚の奥に商品があって気づかなかった…。」
お客さんが商品に気づかないと買ってもらえません。こまめに売り場をメンテナンスして、チャンスロスを減らしましょう!
方法4.棚割の見直し
チャンスロスを減らすための方法4つ目は、棚割の見直しです。
定期的に棚割りを見直すことで、商品の品揃えをお客さんにあったものにできます。
- 取り扱う商品は、顧客に合っているか
- 選びやすい配置か
- 比較しやすい売り場か
お店の商圏や、ターゲットとなるお客さんの特徴も気にしながら棚割りを変えることで、より買いやすい売り場を作ることができますよ!
方法5.関連販売を実施する
方法5つ目は、関連販売の実施です。
関連販売はクロスマーチャンダイジングとも言われ、チャンスロスを減らすことができる陳列方法の1つです。
関連販売をすることで、買い忘れをなくしたり、ついで買いを促せます。
関連販売の方法は以下の記事で紹介しています。参考にどうぞ!
チャンスロスを減らすと廃棄ロスが上がる
チャンスロス(機会ロス)を減らす時に注意するべきことは、廃棄ロスが上がっているかどうかです。
チャンスロスは基本的に、上記で紹介した方法で改善できますが、廃棄ロスが上がっていてはお店の利益は上がりません。
チャンスロスを減らす際には、廃棄ロスの数値もいっしょに管理しましょう!
チャンスロスとは(まとめ)
この記事では、チャンスロス(機会ロス)とは何か紹介して、チャンスロスを減らす方法を5つ、注意点も紹介しました。
簡単にまとめると以下の通りです。
- チャンスロスとは、お店の不手際による売り逃しのこと。在庫管理や店舗オペレーションが原因。
- チャンスロスは、買いやすい売り場作りと売上アップのために減らす必要がある。
- チャンスロスを減らす方法は5つある。
- 発注精度を上げる
- 品出しをして欠品を減らす
- 前出しでフェイスを見せる
- 棚割の見直し
- 関連販売を実施する
- チャンスロスを減らす時には、廃棄ロスもいっしょに管理が必要。
店舗でチャンスロスを減らせるように書きましたので、売り場作りやオペレーションに活かせれば幸いです。
チャンスロスを減らすためには、まず在庫管理が1番重要です。まずは店舗の在庫を把握することから始めてみてください!