故事成語の1つに「完璧(かんぺき)」があります。
「完璧」(かんぺき)って故事成語なんだ!
意外だった人も多いのではないでしょうか?
この記事では「完璧」について、
- 意味
- 由来
- 例文
- 完璧との違い
- 注意点
- どんな教訓か?
「完璧」の基本的なことから、教訓として普段の生活で使えるように紹介します!
「完璧」を知る
ここでは、「完璧(かんぺき)」の基本的な知識について見ていきます。
意味
「完璧」の意味は、
不足や欠点がなく完全な状態
ここで大事なのは、完璧な意味には「まったく」のニュアンスがあります。
例えば、あの作品は完璧な状態で保存されている。という文章があれば、
「まったく傷が付いていない状態」
という意味で使われます。
由来
「完璧」という言葉は、ある交渉を表して生まれました。
中国の戦国時代、超(ちょう)という国に「和氏の壁(かしのへき)」という宝玉がありました。
秦(しん)の国王がこれを欲しがり。「15城」と交換しないか?と持ち掛けてきました。
超(ちょう)としては強国である秦(しん)の申し出をむげにはできない状況でした。
そこで藺相如(りんしょうじょ)という使者を秦に送り込みました。
しかし、実際に秦につくと、国王は最初から15城を差し出すつもりはなかったのです。
藺相如は敵国秦から命がけで「和氏の壁」を傷一つ付けることなく持ち帰りました。
この出来事から、壁(へき)をまっとうして帰る。つまり「完璧」という故事成語ができました。
「完璧」を使う
「完璧」の例文と間違えやすい注意点について紹介します。
例文
「完璧」の例文は、
- 彼のプレゼンは完璧だ。
- この絵画は完璧だ。
相手をすごい!とほめたり賞賛したりするときに使います。
故事成語の中でも完璧は日常でよく使われていますね。
完全との違い
完璧と完全の違いは、
その完成度やレベルが違います。
完全 < 完璧
完全無欠 ≒ 完璧 となります。
漢字に注意
漢字を書く時ですが、
誤 完壁
と書いてしまうことがしばしば…
そんな時はかんぺきの「ペき」は 宝玉→玉、お宝だと覚えると間違いが無くなります。
正しい漢字は
正 完璧
完璧はどんな教訓か?
何かを褒める上で相手に完璧だというのは良いと思います。
単なる誉め言葉なので…
しかし、自分に対して完璧と使うと、
安心感、優越感…
邪魔なものが出てきます。
なので、完璧は自分に使わないことが重要ではないでしょうか?
座右の銘にするなら、
「完璧」だけではなく → 完璧って疲れませんか? と自問自答してみる。
特に研究者は完璧を嫌います。→研究者にとっては死語です。
私は大学生の時、理系学部で研究をしていましたが、
知識の獲得は果てしないとするのが研究者です。
→?私があった教授だけか?
しかし奢ってしまうくらいなら、「完璧」って疲れませんか?
座右の銘に使えますよね。→キャッチコピー、今月の目標なんかでも使えそう。
完璧な仕事は求められていない
大学生 → 新社会人 と働くにあたって意識していることの1つですが、
100点の仕事はいらない
それなら90点の仕事を2回したほうがいいと考えています。
合計点でも90+90=180>100 です。
テストの点数でもそうですが、
99→100点にするより
20→50点 にするほうが圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
1点あげるより30点あげるほうが楽→何という矛盾だ
気楽に生きる格言、気楽に仕事を考える格言として参考にしてください。