故事成語の1つに「管鮑の交わり(かんぽうのまじわり)」があります。
この記事では、「管鮑の交わり」を知り、使えるように
- 意味・英語訳
- 使い方
- 類語
- 由来
- どんな教訓なのか?
以上、5点について紹介していきます。
「管鮑の交わり」を知る
「管鮑の交わり」について、基本的な知識を書いていきます。
意味
非常に親しい友人関係であること。
英語訳は?
「管鮑の交わり」を英語で訳すと、
- an extremely close friendship
直訳すると、
「とても近しい友人関係」になるので上記の意味とほぼ同じです。
由来
「管鮑の交わり」は、
斉(せい)の国にいた、管仲(かんちゅう)と鮑叔(ほうしゅく)という2人の友人関係が由来しています。
2人についてこんな話がありました。
ある時、管仲と鮑叔は、2人で商売を始めました。管仲は貧しかったため自分のもうけを多くとりました。
またある時、管仲は鮑叔にもうけ話を持ちかけ大損させたこともありました。
時が経って、管仲は宰相(さいしょう)となりました。この時も、鮑叔は部下として働き、管仲を助けました。
鮑叔はたとえ自分が損をしようとも、どんな立場であろうとも「友人関係こそ大事だ。」と考え行動したことから「管鮑の交わり」という言葉ができました。
類語
「管鮑の交わり」の類語としては、
- 旧知の仲(きゅうちのなか)
- 馴染み(なじみ)
- 水魚の交わり(すいぎょのまじわり)
- 竹馬の友(ちくばのとも)
などがあります。
どれも「親しい間柄」の意味がある言葉です。
「管鮑の交わり」の使い方
「管鮑の交わり」の使い方を見ていきます。
具体例
- あなたと「管鮑の交わり」を結ぶ。
- あなたとの「管鮑の交わり」を大切にする。
正直、普段の会話で使う機会は少ないでしょう…。
もし使うとすれば、「管鮑の交わり」は、あなたとの友人関係は深い。というニュアンスで使うことができますね!
「管鮑の交わり」はどんな教訓?
「管鮑の交わり」とは、どのような教訓でしょうか?仕事で頑張れる例を紹介します。
人間関係を考える機会に!
「管鮑の交わり」の教訓として、
「人間関係に基準を持つことは必要」と考えることができます。
例えば、「この飲み会に行くか、行かないか?」
なにかしら、一定の基準を持つことで人付き合いで時間を無駄にすることもありません。
人生を変えるには、人付き合いを変える
という言葉もあります。
鮑叔は、損をしてでも管仲と友達でいることを貫きました。損得よりも大切なものがあったのでしょう。
せっかく「管鮑の交わり」を学んだので「人間関係」で大事にしていることを考えてみるといいかもしれません。