この記事では、マーケティングを勉強するなら絶対に読みたい1冊
『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』の内容を要約していきます。
本書の目的は、マーケティングを知らない人に「マーケティング思考」で考えるには?を伝えるものです。
著者は、P&Gでマーケターとしてのキャリアを積み、現USJのマーケティング最高責任者です。
また赤字だったUSJをV字回復させました。
そんな著者の実体験から「マーケティング思考」について学べる1冊になっています。
以下のような方におすすめ!
- マーケティングを基本から学びたい。
- 小売業や流通業で働いている。
マーケティングの基本を学べる本書のいいところは、簡単な表現でゼロから学べることです。
私のような、新入社員でもわかりました。
概要まとめ
全9章から成り立っています。
- 1章 USJの成功の秘密はマーケティングにあり
- 2章 日本のほとんどの企業はマーケティングができていない
- 3章 マーケティングの本質とは
- 4章 「戦略」を学ぼう
- 5章 マーケティングフレームワークを学ぼう
- 6章 マーケティングが日本を救う
- 7章 私はどうやってマーケターになったのか
- 8章 マーケターに向いている人、いない人
- 9章 キャリアはどうやって作るのか
1章では消費者視点について紹介
USJが変えたたった1つの考え方として「消費者視点」の会社に変えたことです。
マーケティングは消費者理解の専門家になり、会社の頭脳、心臓として会社の指針となる必要があります。
しかし、個人や部門の利害が会社の利害と完全に一致しないので、消費者視点を統一することは難しいです。
さらに
2章では日本はマーケティングできていないことについて紹介
- 規制によるバリア
- 終身雇用によるバリア
- 技術志向によるバリア
これらにより、日本ではこれらのバリアがあり、
マーケティングが発達してきませんでした。
日本でも海外進出が余儀なくされ、マーケティングが必要になる時代がきます。
マーケティングの需要は今後ますます、高まってきます。
3章ではマーケティングの本質について紹介
- マーケターとは
- マーケティングとは
- マーケティングの本質
と題し、マーケティングの基本について学べます。
認知率、配荷率、山積率、価格等
基本的なマーケティング用語についても学べます。
4章では戦略を学べる
戦略とは目的を達成するための資源配分の仕方とあります。
経営資源である
- カネ
- ヒト
- モノ
- 情報
- 時間
- 知的財産
これらをどこにどれだけ集中させるかが大切です。
経営資源の中で1番大事なものも挙げられていました。
ここでは書かないのでどれかと理由を考えてみてください。
答え合わせは本書で!
さらに戦術についても紹介されていて、
戦略を達成させるための具体的なプランとあります。
戦略的思考とは
目的→戦略→戦術
の順番で考えることが重要です。
例えば、
「目的」部下たちが生き生きと働くため
「戦略」部下のみんなをリフレッシュさせたい
「戦術」2週間の連続休暇を与える
5章ではマーケティングフレームワーク
と題して、
戦略的思考をマーケティングに当てはめて考えることが紹介されていました。
マーケティングフレームワークとは
戦況分析→目的→WHO→WHAT→HOW の順番で考える型です。
戦況分析で有名な5C分析
- Company 自社
- Consumer 消費者
- Customer 中間顧客
- Competitor 競合他社
- Community 環境
WHOは経営資源を投下するターゲットです。
全員にむやみやたらに経営資源を投下しても、
1人1人に対しては効果が薄くなるので効果が見込めないとあります。
なので経営資源を集中するターゲットを決める必要があります。
WHATはブランドのイメージの中で消費者が自ブランドを選ぶ、根源的な利益や理由のことです。
ドリルを買う人はドリルが欲しいわけではなくて、
ドリルで開ける穴がほしいっていうことです。
この穴のように消費者が本当に欲しいものは何かを考えることがWHATです。
HOWはWHATをWHOに届けるための仕組みです。
HOWをまとめた4pというものがあります。
- Product:製品
- Price:価格
- Place:流通
- Promotion:プロモーション
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基本的なマーケティングについての知識は5章までの学べます。
6章以降は
- 日本におけるマーケティングの必要性
- マーケティングのなり方、向いている人
- 仕事のキャリアのつくり方
これらを実体験をもとに紹介しています。