「マーケティングを学ぶなら必ず読むべき」と言える1冊です。
例えば、マーケティングについて、
- マーケティングとはなにか
- 基本的な理論
- 実行のプロセス
など超基本的なことから学べます。
この記事では、『超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」』の中でも、
- マーケティングとは?
- マーケティング実行のプロセス
について紹介していきます。
自分の仕事に活かしたいな…。
私は小売業で働いていますが、
マーケティングには、物を売るための考え方が詰まっています。
この記事で紹介する『超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」』は、
トップビジネススクールでテキストとして活用されている
『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント(第12版)』をより分かりやすくポイントを絞った入門書です。
わかりやすいポイントだけを具体例に沿って学べるので、
最初にマーケティングを学ぶなら本書をおすすめします!
マーケティングとは、売上を伸ばすためにある
マーケティングとは、
「顧客のニーズに応えて、売上を伸ばすこと」です。
決して自社製品を売り込むテクニックではなく、自然に顧客から「売ってください」といわれる仕組みを作ること
本書でも、自然に売れる仕組みを作ることと紹介されています。
また、マーケティングとは、
- 顧客のニーズに応える
- 製品を売り込む仕組みづくり
- 売上を伸ばす
3段階のステップに分かれています。
マネジメントの発明者であるピータードラッカーも
「究極のマーケティングとは、セリング(売り込み)を不要にすることだ。」と述べているほどです。
マーケティングは、なぜ必要なのか
マーケティングが必要な理由は、
- 売上を伸ばす要素であるから
- 自社製品の価値を高めることができるから
- 需要を適切な状態に保つことができるから
それぞれ簡単に見ていきます。
❶ 売上を伸ばす要素である
マーケティングを実行していくことで
顧客のニーズに応え、自然と商品が売れる仕組みを作れば売上を伸ばすことができます。
❷ 自社製品の価値を高める
マーケティングをすることで、適切な価格で商品を売ることができます。
例えば、
ルイ・ヴィトンやシャネルなどのブランド企業は、品質+適切な価値を伝えるプロモーションを行い値崩れを防止しています。
このようにマーケティングを行うことで、
自社製品の価値、価格を保つことができます。
❸ 需要を適切な状態に保つ
需要には3種類あります。
- 需要過剰
- 供給過剰
- 適切な需要と供給のバランス
商品は売れすぎても売れなさすぎても企業にとって問題が生じます。
売れなさすぎ→製品が余るので在庫過剰
適切な需要と供給バランスを保つためにもマーケティングが必要になります。
マーケティング実行のプロセス
マーケティングは、
- マーケティング機会の分析
- ターゲット・マーケットの決定
- マーケティング戦略の構築
- マーケティング・プログラムの開発
- マーケティング結果の管理
の5つのサイクルを繰り返していきます。
- 調査
- STP分析
- 4P
- 実施
- C コントロール
とも表され、サイクルを回すことでより精度の高いマーケティングができます。
それぞれの手順をざっくり説明していきます。
「調査」をするとリスク防止になる
マーケティングでは、
まずはじめに「調査」をすることで、市場機会を調べます。
これにより誤った投資を防ぎリスク回避に繋げます。
例えば、
マクロ環境や社内データを活用して市場機会を予測していきます。
「トレンド」はマクロ環境にあたります。
STPにマーケティングの基本の全てがある
コトラーはSTPにマーケティングのすべての基本があると述べているほどSTPは重要です。
STPとは、
- Segmentation(セグメンテーション)
- Targeting(ターゲティング)
- Positioning(ポジショニング)
の頭文字をとっていて、
Segmentation(セグメンテーション)は、顧客を細分化すること。
例えば、地域や年齢など
Targeting(ターゲティング)とは、自社にとって有利な顧客に狙いを定めること。
Positioning(ポジショニング)とは、自社のイメージ、方向性を顧客に連想させる活動のこと。
例えば、牛丼の吉野家は「うまい、安い、早い」という言葉で「手軽で安くおいしい食事を提供するお店」というポジションを得ています。
❶ 顧客を分ける
❷ ターゲットを決める
❸ 自社製品のイメージを決める
マーケットを絞ることで、商品がヒットする確率があがります。
4Pの概要
4Pはマーケティングミックスとも言われる基本的な理論の1つです。
4Pのとは、
- プロダクト戦略
- プライス戦略
- チャネル戦略
- プロモーション戦略
の4つの頭文字から取られています。
それぞれ「どのように自社製品を顧客に届けるか」を決定します。
どんな製品を?
どんな値段で?
流通は?
広告は?
を考えていきます。
まとめマーケティングを学ぶなら、まずは読みたい1冊
コトラーの原書の要約本であり、
マーケティングの基本を抑えるなら必ず読みたい1冊です。
どんなことをするの?
4PやSTPを簡単に知りたい!
具体例も多く、かなり踏み込んで学べるので1度読むとマーケティングの理解が変わります。
『超入門 コトラーの「マーケティング・マネジメント」』は、初心者にオススメできる1冊です。